「相成る」と「相重なる」の違いとは?分かりやすく解釈

「相成る」と「相重なる」の違い言葉・カタカナ語・言語

「相成る」「相重なる」は類似の意味を持っている紛らわしい言葉ですが、「相成る」「相重なる」の意味・使い方の違いを正しく理解できていますか?

この記事では、「相成る」「相重なる」の違いを分かりやすく解説します。

「相成る」とは?

「相成る」とは?

「相成る」という表現は、「ラ行五段活用動詞なる(成る)の改まった丁寧な表現」です。

「相成る」「相」には「お互いに・一緒に」の意味があり、それが転じて「しっかりと・確かに」の意味を添えています。

「相成る」「ある物事が確かに(しっかりと)そのような状態・結果になること」を意味していて、「退職する運びと相成りました・店舗が移転することに相成りました」などの丁寧な報告・挨拶の文章で使われることが多いのです。

「相重なる」とは?

「相重なる」とは?

「相重なる」という表現は、「複数の要素(事情・物事)がお互いに組み合わさることで、そこからある結果(効果)が生じること」を意味しています。

「相重なる」「相」の漢字は、「相互に・お互いに」の意味を持っています。

例えば、「偶然が相重なって成功しました・相重なる不幸に負けませんでした・二人は相重なるようにして抱き合いました」のような文章で、「相重なる」の言葉を使うことができます。

「相成る」と「相重なる」の違い!

「相成る」と「相重なる」の違い!

「相成る」「相重なる」の意味の違いを、分かりやすく解説します。

「相成る」という言葉は、「ラ行五段活用動詞なる(成る)の改まった丁寧な言い方」になります。

「相成る」とは、「ある事柄が確かにそのような状態や結果になること」を意味しています。

それに対して、「相重なる」という言葉は「複数の要素や事情が組み合わさることで何らかの結果が出されること」を意味しているという違いがあります。

「相成る」「取締役社長に就任する運びと相成りました(就任する流れ・結果となりました)」のような文章で使えますが、「取締役社長に就任する運びと相重なりました」ではまったく意味が通じないという違いを指摘できます。

まとめ

まとめ

「相成る」「相重なる」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「相成る」というのは、「ラ行五段活用動詞なる(成る)の改まった言い方・ある物事が確かにそのような状態や結果になること」を意味しています。

それに対して、「相重なる」という言葉は「複数の物事(要素)が組み合わさること、積み重なること」の意味を持っています。

「相成る」「相重なる」の意味の違いを知りたい時には、この記事の説明を確認してみてください。