この記事では、「画定」と「確定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「画定」とは?
「画定」は、とりあえず、境界線を作り出し、境界線上にあるか無いかという区別をすることです。
例を挙げれば、「自分と他人の土地の境界を画定する」と言えば、これは、自分と他人の土地の境界線を区別するという意味になります。
そのうえで、「画定」は、どちらか片方にすべてを委ねることがあってはいけません。
「確定」とは?
「確定」は、絶対だと言えるものを決めることで、「確定」は絶対です。
つまり、無効だという形で覆るということはほぼない、もしくは絶対にないことなので、「確定事項」というのは、確定した事柄で絶対に覆らないことです。
「画定」と「確定」の違い
両者の違いは、区別をするだけであるか、絶対だと言い切れるものを決めることであるかです。
「画定」は、あくまで土地の境界線を決めることで、「確定」についてはこれは境界線を決めるというものではなく、単に、絶対だと言い切ることです。
「画定」の例文
・『国境を画定する』
この例は、国境というものに境界線をつけるというもので国境線があるが故両者は別々の国であるということになります。
・『他人と自分の土地に境界を画定する』
この例は、自分の土地と他人の土地に違いがあるという境界線をつけるというものです。
「画定」は、境界線というものを引き、区別することを重視する言葉です。
「確定」の例文
・『確定事項により退去は絶対である』
この例は、すでに決まったことであるが故、退去することは当然だという例になります。
よって、命令に従わない場合、処罰対象となります。
・『自動車の廃棄が確定する』
この例は、自動車を壊すことが決まったという例で、絶対に自動車を破壊するというのがこの例です。
なお、廃棄は絶対で、これを破ればペナルティを貸す可能性があるのが「確定」です。
むろん、ペナルティがない「確定」というものもありますが、決められたことを無効だと言い切る場合はそれなりに理由が必要となります。
まとめ
「画定」については、簡単に考えた場合、境界線を引いて両者を区別するというもので両者のどちらかにすべてが意向するということではないです。
よって、両者のうち片方だけがすべてを得るというわけではないのが「画定」になります。
一方、「確定」についてはこれは、すでに決まったことであるが故、それに従うのが「確定」になるんですが、問題は、決まったことに従わないとペナルティを設けるというのが、「確定」の主である点です。
むろん、ペナルティを設けない「確定事項」というものもあるのですが、これは全く意味がないもので、言ってしまえば、約束を破ってもよい決定事項であればそれは決定事項ではありません。
よって、約束を破った場合においては、「確定」した内容は絶対だとした方が利点があり、「確定事項」=絶対であるとします。