「奇麗」と「綺麗」はほとんど同じ意味を連想させる二つの言葉ですが、「奇麗」と「綺麗」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「奇麗」と「綺麗」に意味の違いがあるのかを、分かりやすく説明していきます。
「奇麗」とは?
「奇麗(きれい)」とは、「色や形・すがたが華やかで美しいさま」や「汚れがなくて清潔なさま」を意味しています。
「奇」という漢字は、「珍しい・不思議な・不気味な」の意味を持っています。
「奇麗」という表現には、「散らかっておらず整然としているさま」や「男女に肉体関係がなく清純なさま」、「声が透き通っていて心地よく聞こえるさま」といった意味もあります。
「綺麗」とは?
「綺麗」とは「奇麗」と同じ意味合いを持っている言葉で、常用漢字ではない「綺」を用いた漢字表記になります。
「綺」という漢字には、「美しいあや織(色彩豊かな織物)の絹」という意味があります。
「綺麗」という言葉には、「色・形・容姿が華やかで美しいさま」や「からだ・物が汚れていなくて清潔なこと」、「乱れていなくてきちんと整っているさま」、「男女に性的関係がなくて純粋なこと」などの意味合いがあります。
「奇麗」と「綺麗」の違い!
「奇麗」と「綺麗」の違いを、分かりやすく解説します。
「奇麗」という言葉は、「色や形・容貌が美しいさま」や「汚れ・乱れがなくて清潔なさま」、「散らかっておらず整然としていること」などを意味しています。
「綺麗」という言葉にも「奇麗」と同様の意味があり、「綺麗」は「見た目が華やかで美しいさま」や「汚れがなくて清潔なさま」、「乱れがなくて整っていること」といった意味を持っています。
「奇麗」と「綺麗」には辞書的な意味の違いはないのですが、「綺麗」の「綺」の漢字が常用漢字に含まれていないため、一般的・原則的には「奇麗」の漢字表記を用いています。
しかし、漢字の字義として「綺=美しいあや織の絹」、「奇=珍しい・怪しい・不気味な」となるため、文学的な表現や個人的な文章・メールなどでは「綺麗」を用いても問題ありません。
まとめ
「奇麗」と「綺麗」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「奇麗」という言葉は、「色・形・容姿が美しいさま」や「汚れていなくて清潔なさま」を意味しています。
「綺麗」も「色・形・容姿が美しいさま」など「奇麗」と同じ意味を持っていますが、「綺」が常用漢字ではないため、原則的にはマスメディア・公文書では「奇麗」の表記を用いています。
「奇麗」と「綺麗」の意味の違いを知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。