この記事では、「綿密」と「緊密」の違いを分かりやすく説明していきます。
「綿密」とは?
綿密とは、めんみつという読み方をする言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば一目瞭然な事ですが、目が細かいやわた等の意味を持つ綿の文字に、細かく行き届くやひそかといった意味がある密の文字を付け加える事で完成した言葉となっています。
そのため綿密は、細かく詳しい事や隅々まで行き届いている事を表すのです。
「綿密」の使い方
綿密は、細かい部分まで注意が行き届いている、という意味を表す際に使われる言葉となっています。
例えば、綿密な調査をする、という使い方であれば、細部まで詳しい調査を実行する、といった意味を表現するのです。
他にも手抜かりなく、細部まで注意が行き届いている様を表したい時にもこの綿密という言葉が使用されています。
「緊密」とは?
緊密とは、きんみつという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を目にすれば理解出来ますが、引き締めるとか固く引き締まる等の意味を持つ緊の漢字に、すきまがないや関係が深いという意味を有する密の漢字を組み合わせる事により成立した言葉となっています。
だからこそ緊密は、物事の関係が密接だったり物と物とが隙間なくくっつく事を示すのです。
「緊密」の使い方
緊密は、物事の関係性が密接である事を表現したい時に、用いるべき言葉となっています。
具体的には、緊密に連絡を取る、といった表現で、互いに頻繁に連絡取り合うといった意味を表す事が可能です。
或いは、緊密な連携といった表現も見掛ける事が可能であり、こちらもしっかりとした連携を示します。
「綿密」と「緊密」の違い
綿密と緊密の文字表記を並べてみると、直ぐに最初の漢字が綿と緊という明らかな違いがある事に気付く事が可能です。
所が2文字目は同じ密の漢字が使われていて、共に表す意味合いがやや似ている部分もある言葉同士です。
お陰でいざ使い分けを行おうとすると、どちらの言葉をチョイスすべきかで迷ってしまう人もいたりします。
もっとも綿密は、隅々まで注意が行き届いている様や詳しくて細かい事を意味する言葉です。
一方の緊密は、物事の関係が密接であるという事を表す際に用いられています。
「綿密」の例文
・『このイベントを成功させるには、綿密な計画が必要です』
・『会社の綿密な調査により、上司の横領が発覚しました』
「緊密」の例文
・『更なる経済発展を遂げるには、両国の緊密な連携が不可欠です』
まとめ
2つの言葉は、共に2文字目に密という同じ文字が使用されています。
ですが最初の文字が綿と緊という明確な違いがあるため、表す意味合いにも違いが生じているのです。
なのでその違いをきちんと理解すれば、使い分けで困る事はありません。
まず綿密は、隅々まで注意が行き届いている様やそういった事を、示したい時に使用される言葉です。
対する緊密の方は、主に物事の関係性が密接である、といった意味合いを表したい際に用いられる言葉となっています。