「明晰」と「明瞭」の違いとは?分かりやすく解釈

「明晰」と「明瞭」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「明晰」「明瞭」の違いを分かりやすく説明していきます。

「明晰」とは?

「明晰」とは?

物事の筋道がはっきりしていて誰にでもわかりやすいことを指し、論理的な文章という意味合いも含む「明晰な文章」、非常にはっきりとした内容の夢を指す「明晰夢」、思考や判断力が明確、はっきりしている「明晰な頭脳」などと言った使い方があり、非常に明晰な論文だったなど強調した使い方も可能です。

考え方がよりはっきりして具体的なことを明晰な思考とも言います。

あらゆるジャンルで明晰な答えを出せなくても得意なジャンルにおいて質問に対して明晰な答えを出せるというケースも見られます。

明晰は英語ではClarityとなっており、日本語に戻すと明快という意味にもなり、比較的近い意味合いの言葉と言えるでしょう。

基本的には人間の頭脳、人間が作成した論文、人間の話などに対して使われる言葉ですが、頭脳明晰な猫などという使い方も可能で、知能を持っていて優れた面があるという条件であれば人間以外に使うことも出来るでしょう。

「明瞭」とは?

「明瞭」とは?

はっきりわかること、はっきりと認められることなどを指す言葉で、わかりやすいという意味合いがあります。

口調のわかりやすさを指す「明瞭な口調」という使い方も出来、この場合は口調のみを指すもので、内容が支離滅裂である、質問の回答ではないということもありえます。

ロゴデザインなどは明瞭さが求められるジャンルであり、オリジナリティと明瞭さを両立することが理想です。

不明瞭な部分という言葉では会計がおかしい、支出がおかしいなど明らかにすべき部分があると言った意味合いで使われます。

英語で明瞭はclarityとなり。

明晰と同じ言葉になっています。

「明晰」と「明瞭」の違い

「明晰」と「明瞭」の違い

「明晰」「明瞭」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらにもはっきりとわかりやすいことという意味合いがありますが、明晰は主に物事や思考に対して使われる言葉で、頭脳明晰という使い方が出来ますが、頭脳明瞭という言葉はありません。

明瞭はデザインや話し方などに対して使われることが多くなっています。

明晰な人は明瞭な口調で話すというような両立させた使い方をすることも可能です。

また、明瞭と明晰はともに非常に明瞭、凄く明晰といった強調が可能です。

不明晰という言葉はありませんが、不明瞭という言葉はあり、わからない部分、怪しむ部分といった意味合いを持っています。

明瞭と明晰ともに自分の中で明瞭、明晰に出来る部分とそうでない部分があると言った使い方が可能で、得意であるという意味合いを含ませることが出来ます。

まとめ

まとめ

はっきりとわかりやすいことという意味を持ち、clarityで訳すことが出来るのが、明晰と明瞭で、大きな意味合いは同じ言葉ですが、明瞭な話し方、明瞭な空などと言った使い方が明瞭にはあり、明晰は明晰な論文、明晰な頭脳、明晰な思考などの使い方があり微妙にニュアンスが異なります。

不明瞭という言葉は明晰では対応していません。