この記事では、「未成年」と「年少者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「未成年」とは?
「未成年」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「未成年」は「みせいねん」と読みます。
「未成年」は「まだ成年に達しないこと。
その人」という意味があります。
ちなみに「成年」は、「人は完全な行為能力を有するとみなされる年齢」という意味があり、「大人と同じ能力がある」とされる年齢になります。
2021年までは、日本の「成年」は20歳でしたが、2022年の4月からは、「成年」と言えば、18歳を指します。
また、その年齢に達していない場合でも、婚姻をすれば「成年」とみなされます。
さらに、天皇や皇太子は、満18歳を持って「成年」となります。
これを踏まえて「未成年」は、2021年までは19歳以下を指し、2022年4月以降は、17歳以下を指す言葉になります。
成年に達していない人には物事を判断する能力が備わっていないため事件を起こしても罰が軽くなるという場合、「未成年者は、罪を犯しても罰が軽くなる」などという文章にできます。
「年少者」とは?
「年少者」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「年少者」は「ねんしょうしゃ」と読みます。
「年少者」は、労働基準法において、満18歳に満たないもののことを指します。
「年少者」は成人と同じように働かせることができないというルールがあります。
例えば、「年少者」には、時間外労働や、休日労働をさせてはいけないというルールがあるため、残業をしたり、休日出勤をするよう命じることができません。
この場合、「年少者には、残業を指せるわけにはいかない」という文章にできます。
また「年少者」は、原則として午後10時から翌朝5時までの深夜帯に働くことができないという決まりがあります。
「コンビニで勤務する年少者は、午後10時になる前に、仕事をあがらせないといけない」などと、コンビニ経営者は呟くかもしれません。
他にも、「年少者」を解雇した場合、それから14日以内に実家等に帰る場合は、会社が必要な旅費を出すというルールがあります。
「未成年」と「年少者」の違い
「未成年」と「年少者」の違いを、分かりやすく解説します。
「未成年」は、「成年に達していないこと」という意味があり、日本の場合は、「成年」がこれまでは20歳だったため、19歳以下が「未成年」でしたが、2022年4月から18歳が「成年」となるため、17歳以下が「未成年」となります。
一方「年少者」は、労働基準法によって決められている区分で、17歳以下の人を指します。
このように、2022年から、「未成年」と「年少者」は満18歳に満たないものを指すようになりますが、「年少者」は労働基準法による呼び方という違いがあります。
まとめ
「未成年」と「年少者」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。