この記事では、「リハーサル」と「ランスルー」と「ゲネプロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
カタカナ語である3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「リハーサル」とは?
「リハーサル」は「rehearsal」と英語表記します。
「リハーサル」は、「演劇や音楽、放送などで本番前に行う稽古。
予行演習」という意味があります。
「リハーサル」の言葉の使い方
演劇の舞台の練習時に、一度、始めから終わりまで演じてみるような場合に、「リハーサル」という言葉を使うことができます。
例えば、劇団に入団したいと希望している人が、演劇の本番前の練習を見せてもらうような場合は、「入団希望者が、リハーサルを見学する」などという文章を作ることができます。
「ランスルー」とは?
「ランスルー」は「run-through」と英語表記します。
「ランスルー」は、「テレビ放送などで、すべて本番と同じように行う通し稽古」という意味があります。
「ランスルー」の言葉の使い方
テレビで番組を作るとき、視聴者にどのように見えるのかを確認するために、本番通りの通し稽古を行い、カメラの映り具合や、カメラマンの動き方などを確かめることがあります。
このような場合は、「ランスルーをして、カメラ移りなどを確かめる」などという文章にできます。
「ゲネプロ」とは?
「ゲネプロ」は「generalprobe」とドイツ語表記します。
「ゲネプロ」は、「演劇やオペラ、バレエなどで、初日の公演の前に本番通りの行う稽古」という意味があります。
「ゲネプロ」の言葉の使い方
演劇やオペラの世界で、ほとんど本番と同じように、初日公演の直前に本番通りに行う稽古のことを、「ゲネプロ」と呼びます。
一般の観客を入れていないというだけで、ほとんど本番と同じため、「ゲネプロを見た関係者は、舞台がヒットするかどうか判断できる」などという文章を作ることができます。
「リハーサル」と「ランスルー」と「ゲネプロ」の違い
「リハーサル」と「ランスルー」と「ゲネプロ」も、本番前に行う通し稽古という意味では、ほとんど同じ意味があります。
ただし、「リハーサル」は、本番直前にするとは限らず、また、本番通りに行う稽古とは限りません。
「ランスルー」と「ゲネプロ」は、本番の直前に行う通し稽古という意味で、ほとんど同じ意味になります。
ただし、「ゲネプロ」は、関係者などを集めて行う、まさに本番そのものと言えるような通し稽古なのに対して、「ランスルー」は、通しで稽古をすることで、流れを確かめるような意味合いがあるという違いがあります。
そのため、「リハーサル」、「ランスルー」、「ゲネプロ」と、稽古の本気度が上がっていく印象になります。
まとめ
「リハーサル」と「ランスルー」と「ゲネプロ」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。