この記事では、「自決」と「自殺」と「自害」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「自決」とは?
「自決」は「じけつ」と読みます。
「自決」は、「自分の意思で、態度や進退を決めること」という意味があります。
また「自決」には「自分の手で生命を断つこと」という意味があります。
「自決」の言葉の使い方
ある国が何かを決める時、他の国からの干渉を気にせずに、国民の総意によって決めるという場合があります。
この場合は、「大切なことを、国民の総意で自決する」という文章にできます。
また、「自決」には「自分の手で生命を断つこと」という意味があるため、自分でピストルの引き金を引くことによって、自分の生命を断つ場合は、「ピストルで自決する」という文書を作ることができます。
「自殺」とは?
「自殺」は「じさつ」と読みます。
「自殺」は、「自分で自分の命を絶つこと」という意味があります。
「自殺」の言葉の使い方
つらい出来事が続いて、死にたいと思う人がいます。
この時に、本当に自分の命を絶ってしまう場合は、「つらい出来事が続いたため、自殺する人」と表現することができます。
「自害」とは?
「自害」は「じがい」と読みます。
「自害」は、「自分で自分の体を傷つけて死ぬこと。
自刃」という意味があります。
刃物などを使い、自分を傷つけて死ぬという意味が含まれています。
「自害」の言葉の使い方
侍は、恥をかくくらいなら死ぬ方がましだと考えていたとされています。
そのため、大きなミスを犯してしまい、その責任を取って切腹をする場合は、「ミスの責任を取り、侍が自害した」などという文章にできます。
「自決」と「自殺」と「自害」の違い
「自決」には「自分の手で生命を断つこと」という意味があります。
また「自殺」は、「自分で自分の命を絶つこと」という意味があります。
さらに「自害」は、「自分で自分の体を傷つけて死ぬこと。
自刃」という意味があります。
このように「自決」と「自殺」と「自害」には、自分で自分の命を絶つという意味がある言葉という、共通点があります。
ただし、「自殺」は、自分で自分の命を絶つことを客観的に表現した言葉で、最も一般的なことがとなります。
一方「自決」は、自分で命を絶つ人の、決意や責任を感じさせる言葉となります。
さらに、「自害」には、自分を傷つけるというニュアンスが含まれているという違いがいあります。
このように、自分で自分の命を絶つ場合に、一般的で客観的な表現の場合は「自殺」となり、強い決意を感じる場合は「自決」と表現し、切腹などにより、自分の体を傷つける場合は、「自害」という言葉というように使い分けることができます。
まとめ
「自決」と「自殺」と「自害」の違いについて見てきました。
3つの言葉にはそれぞれ異なるニュアンスがありました。
それぞれのニュアンスによって、使い分けてみてはいかがでしょうか。