この記事では、「経緯」と「背景」の違いを分かりやすく説明していきます。
「経緯」とは?
「経緯」とは、そこに至るまでの流れのことです。
「どういう経緯から、こんなことになったんだ?」と言われた時には、どれまでにどんな流れがあって、そういうことに繋がったのかと聞かれていることになります。
「経緯はどうであれ、成功したのだから何も問題はない」とすると、そこまではどうでもよく、成功という結果に終わってよかったと表現しており、「細かい経緯の報告が欲しい」と使われた時には、そこまでの細かい流れを報告するようにと言われていると考えていいでしょう。
「背景」とは?
「背景」には、2つの意味があります。
元々の解釈は、バックになる絵や光景のことで、「この建物を背景に撮影しよう」のような使い方になります。
そして、そこから転じた解釈で、物事の裏にある事柄という使い方もできる言葉で、「急にこんな展開になった背景には、きっと何かあるに違いない」などと使われた時がこちらの意味になります。
裏で交渉がまとまったなどの事柄がこれに該当し、特にそのようなものはない場合でも、起こった内容によっては半ば邪推として想像されることがあります。
「経緯」と「背景」の違い
「経緯」と「背景」の違いを、分かりやすく解説します。
「経緯」は、そこに至るまでの流れで、「背景」は、そのようになった裏という意味になります。
これらはまとめて使われることも多い言葉で、その場合、「こうなった経緯と背景を説明して欲しい」といったような使われ方になります。
「経緯」はともかく、「背景」は特にこれといって何もないという場合も多いですが、一緒くたにされることが少なくないので、予想とは大きく違う何かが起こり、それについて質問されると思った時には、これらを一緒に説明できるように準備しておいた方がいいかも知れません。
まとめ
「経緯」と「背景」は、このような言葉です。
似た部分もありますが、「経緯」とは違い、「背景」は必ず存在するとは限りません。