「もぬけの殻」と「抜け殻」と違いとは?分かりやすく解釈

「もぬけの殻」と「抜け殻」と違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「もぬけの殻」「抜け殻」の違いを分かりやすく説明していきます。

「もぬけの殻」とは?

「もぬけの殻」とは?

「もぬけの殻」とは、そこに居るはず(または、居ると思った)の人や生物が居ないという意味で使われる言葉です。

よって、「ようやく犯人のアジトを突き止めたが、すでにもぬけの殻だった」のような使い方になります。

自宅で待っていると思った家族が居なかった時に、「家に帰ったものの、もぬけの殻で驚いた」などと使うこともでき、この言葉自体にそれ(居ないこと)が悪いというニュアンスは含まれていません。

「抜け殻」とは?

「抜け殻」とは?

「抜け殻」は、何かがそこから抜け出た殻のことです。

生物が抜け出たという解釈で使われる言葉で、「やどかりの抜け殻らしき、大きな貝を拾った」のように使われます。

また、いわゆる「燃え尽きた」状態(体力や精神的な意味で)に対して使うこともでき、「激しい試合の後だけに、もう抜け殻だ」といった使い方がその解釈に当たります。

「もぬけの殻」と「抜け殻」の違い

「もぬけの殻」と「抜け殻」の違い

「もぬけの殻」「抜け殻」の違いを、分かりやすく解説します。

「もぬけの殻」は、そこに誰か(何か)が居るはずなのに居ないことの表現になります。

「狸の巣らしき横穴を見付けたが、既に他所に移った後か、もぬけの殻だ」のように使うと覚えておけばいいでしょう。

「抜け殻」は、生物が抜け出た殻に対して使われる言葉なので、前述した「やどかり」などの「殻」を残すことができる生物が主な対象になります。

そして、もう1つの意味では、すっかり中身を消耗してしまったので、もう殻(外枠)しか残っていないことだと解釈すると分かりやすいでしょう。

まとめ

まとめ

「もぬけの殻」「抜け殻」は、このように異なります。

「もぬけの殻」は、残された物理的な「殻」のことではなく、そこに居ないことの表現です。

対して「抜け殻」は、抜け出た後に残された「殻」そのもののことになります。