「有象無象」と「森羅万象」はよく似た意味合いを想起させる混同しやすい二つの四字熟語の言葉ですが、「有象無象」と「森羅万象」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「有象無象」と「森羅万象」の意味の違いについて分かりやすく説明していきます。
「有象無象」とは?
「有象無象(うぞうむぞう)」という四字熟語の言葉は、「数(人数)は多いが、くだらない価値のない人や物」を意味しています。
「有象無象」には、「形があるものも形がないものも含めたすべての事物」の意味もあります。
「有象無象」の「有象」は「形がある事象」、「無象」は「形がない事象」の意味を持っています。
「森羅万象」とは?
「森羅万象」という四字熟語の表現は、「この世界に存在するすべての事物と現象」を意味しています。
「森羅万象」の「森羅」は「森(木々)が羅列しているさま・木々が生い茂って連なっている様子」を意味していて、「万象」は「すべての現象・事象」を示唆しています。
「森羅万象」には、「有象無象」のような「くだらない・取るに足らない・価値がない」などのネガティブなニュアンスはありません。
「有象無象」と「森羅万象」の違い!
「有象無象」と「森羅万象」の違いを、分かりやすく解説します。
「有象無象」の言葉も「森羅万象」の言葉も、「世界に存在するあらゆる物事」を意味していますが、「森羅万象」には「有象無象」の「くだらない物・人たち」というネガティブなニュアンスがない違いがあります。
「森羅万象」は「木々が生い茂っている森が羅列しているさま(連なっているさま)+すべての現象」を語源として、「この世界に存在するあらゆる物事・現象」を意味しています。
それに対して、「有象無象」には「数(人数)だけが多くて取るに足らない物・人」の意味のニュアンスがあるという違いを指摘できるのです。
まとめ
「有象無象」と「森羅万象」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「有象無象」という言葉は、「数だけが多いくだらない人や物」や「形があるものと形がないものを含めたすべてのもの」を意味しています。
「森羅万象」というのは、「この世界に存在するすべての事物・現象」の意味を持つ言葉です。
「有象無象」と「森羅万象」の意味の違いを詳しく知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。