「融合」と「統合」はよく似た意味を連想させる区別しにくい二つの言葉ですが、「融合」と「統合」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「融合」と「統合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「融合」とは?
「融合(ゆうごう)」という表現は、「二つ以上のものがとけ合って、(原型を留めずに)一つのものになること」を意味しています。
「融合」という言葉は、「複数の金属を融合して新素材をつくりました」や「実用化されていない核融合炉とは、核融合反応を応用したものです」といった例文で使用することができるのです。
「統合」とは?
「統合(とうごう)」という言葉は、「異なる特徴を持っている二つ以上のものを、一つにまとめあげること」や「(原型も残しつつ)複数の物事・考え・思想などを合わせて一つにすること」の意味を持っています。
「統合」という表現は、「統合型リゾートの開発計画で現職議員の収賄事件が起こりました」「複数の思想を統合した新しい思想です」などの文章で使うことが可能です。
「融合」と「統合」の違い!
「融合」と「統合」の違いを、分かりやすく解説します。
「融合」という言葉も「統合」という言葉も、「二つ以上の物事が合わさること」を示唆していますが、「融合」のほうが「原型を残さない一体感が強い」という違いがあります。
「融合」というのは「複数のものがどろどろに融け合って一つになるイメージ」であり、「融合」すると「元の物事の形態・機能は残っていない」という特徴があるのです。
「統合」という表現は「融合」と比較すると、「異なる二つ以上のものが、原型を残しながらも一つのものとしてまとまる」という意味のニュアンスを持っている違いを指摘できます。
まとめ
「融合」と「統合」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「融合」というのは、「二つ以上のものがとけ合って一つのものになること」を意味しています。
それに対して、「統合」という言葉は「異なる特徴を持つ二つ以上のものをまとめあげること(一つに合わせること)」の意味合いを持っています。
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