「ゆとり教育」という表現が話題になっていますが、これは「詰め込み教育」とはどのように違うのでしょうか。
この2つは対義語だと思言われていますが、それぞれどのような意味を持ち、具体的にどのような変化があったのでしょうか。
ここでは「ゆとり教育」と「詰め込み教育」の意味と違いを紹介していきます。
「ゆとり教育」と「詰め込み教育」各々の解釈
「ゆとり教育」と「詰め込み教育」のそれぞれの意味や使い方の解釈をします。
「ゆとり教育」の意味や使い方
「ゆとり教育」というのは1980年度から2010年代初期まで行われていた「ゆとりある学校を目指した教育」を指しています。
具体的には2002年度以降に行われたものを指すこともあり、これは文部科学省による正式な名称ではありません。
ただ単に暗記するのではなく、「思考力を鍛え、経験重視の教育方針」に重きを置いたゆとりある学校教育を指しており、980年に始まってから1992年、そして2002年に改定されています。
「詰め込み教育」の意味や使い方
「詰め込み教育」というのは「暗記による知識量の増大を重視した教育」ということになります。
もともと1970年代に受験戦争が激化したことによって「詰め込み教育」が重視されるようになりました。
例えば歴史ではなぜこのようなことが起こったのか、という思考力を重視するのではなく、いつ誰が何をしたのかという暗記を重視した教育を指します。
大学受験においては重要だと考えられており、いまだに受験のために「詰め込み教育」を評価する人も存在します。
「ゆとり教育」と「詰め込み教育」の違い
「ゆとり教育」というのは「思考力や経験を重視」した教育であり、「詰め込み教育」というのは「暗記を重視」した教育になります。
また、「ゆとり教育」は名前の通りゆとりある学校教育を目指したものですが、「詰め込み教育」は受験戦争の激化に伴って誕生したものであり、受験に勝つためのゆとりのない教育になります。
「ゆとり教育」と「詰め込み教育」各々を使った例文と意味を解釈
「ゆとり教育」と「詰め込み教育」を使ったそれぞれの例文とその意味を解釈していきます。
「ゆとり教育」を使った例文と意味を解釈
「ゆとり教育によって円周率が3.0になったのは大きな驚きでした」
多くの人は、円周率は3.14だと覚えているのではないでしょうか。
しかし「ゆとり教育」では円周率が3.0になり、大きな話題となりました。
計算がしやすいという事でしたが、世界的にも円周率は3.14として認められているため、3.0と覚えていると他の国の人とも話題が噛み合わない可能性があります。
また、計算力の低下が指摘されることになりました。
「詰め込み教育」を使った例文と意味を解釈
「詰め込み教育はただ暗記しなければならないので大変です」
大学受験を意識する人は、いまだに暗記を重視した「詰め込み教育」の方が良いと考えることもあるかもしれません。
大学受験では暗記科目も多く、そもそもゆとりのある教育では対応できないこともあります。
また、「ゆとり教育」の実施によって学力低下も指摘され、「詰め込み教育」のメリットが再び指摘されることになりつつあります。
まとめ
「ゆとり教育」と「詰め込み教育」は対義語だと思言われています。
意味がそれぞれ全然違いますので、間違えないようにしましょう。