「意思能力」と「行為能力」の違いとは?分かりやすく解釈

「意思能力」と「行為能力」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「意思能力」「行為能力」の違いを分かりやすく説明していきます。

「意思能力」とは?

「意思能力」とは?

「意思能力」は、何か契約をするに際して自分の意志でそれを願うことが可能で契約に際してゴーサインを出せるか否かの能力のことです。

つまり、お子さんがゲーム機を購入する場合、購入したいという意思がまずあってそこにそれを購入できる能力が必要で、両方がそろわないとゲーム機は購入できないのが、契約に関する能力の一つである、「意思能力」です。

「行為能力」とは?

「行為能力」とは?

「行為能力」は、契約に関してその契約を実現できる能力のことで、能力があるか無いかによって契約は有効になるか無効となります。

その為、年齢指定があるゲームソフトを購入する場合、お金を支払うことが可能という条件と適正年齢であるかという条件をクリアしないとほしいと願うだけではゲームソフトは入手できないという契約における能力の一つが「行為能力」です。

「意思能力」と「行為能力」の違い

「意思能力」と「行為能力」の違い

「意思能力」「行為能力」の違いは、契約を望むという意思と、契約を成立させたいと願った場合の能力であるという違いです。

「意思能力」は、意思を示せるかどうかで、これだけでは契約においてはお金を必要とする物であれば契約はできず、それを実現させるには「行為能力」を必要とします。

「意思能力」の例文

「意思能力」の例文

・『この人物は意思能力が無い』
この例は、対象となる物が、自分で決断を下すという能力に欠けているという例です。

例えば、脅されて意思表示をした場合、これは自分で決断をしてませんし、精神疾患がある場合も同様。

自分の意志であるかどうか分からない場合、契約は無効となるという例になります。

「行為能力」の例文

「行為能力」の例文

・『行為能力不足』
この例は、自ら決断して契約する能力が不足しているという例です。

「行為能力」は、自分で決断する能力のことなのですが、年齢によっては決断力がないとみなしたり、「意思能力」がそもそもないという理由でも契約ができないというのがこのケースです。

まとめ

まとめ

「意思能力」「行為能力」ですが、実は同じ意味であると言ってもよく、「意思能力」は、自己が病気である場合無効になり、「行為能力」は成人でないが故まだ契約を果たせる年齢ではないや、病気であることが理由で責任を取ることができないというケースも実は「行為能力」の欠如に当たるため、実質両者の言葉の意味は同じです。

しかしあえて言うならば、「行為能力」は、それを望んだ際、果たせるかどうかという部分が重要ポイントで、未成年で契約上契約が不可能である場合、これは行為能力が未成年だという理由で事実上不可で、「意思能力」については、年齢うんぬんよりも本当にこの人は契約しても大丈夫なのか?という疑問が生じれば契約が不可能となるという考えです。

ですので、「意思能力」は、本人の意思が健全であるかどうか、「行為能力」は望んだ場合、条件をクリアしてそれを果たせるかどうかという点に焦点を絞ればわかりやすいでしょう。