対人関係において、耳にすることも多い「打ち明ける」と「打ち解ける」。
この記事では、「打ち明ける」と「打ち解ける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「打ち明ける」とは?
「打ち明ける」には、他人に知られたくないことを思い切って話すといった意味があります。
秘かに思っていること、ある秘密や内緒にしていることなどを他人に明らかにする行為が「打ち明ける」です。
「打ち明ける」内容は、人それぞれですが、とにかく、今まで心に留めていたことを話すことを意味するものとなります。
このような意味から「打ち明ける」は、「白状する」や「自白する」、「自供する」、「心を開く」、「カミングアウトする」などと同じとなります。
「打ち明ける」の使い方
「打ち明ける」は、思いのたけを打ち明ける」や「夢を打ち明ける」、「両親に打ち明ける」などといった形で用います。
「打ち解ける」とは?
「打ち解ける」とは、警戒心がなくなり気を許すことができるようになることを意味します。
相手に対し気を許すことができ、隔たりなど一切なく気軽な関係を保つことができることを「打ち解ける」と言います。
このような意味から「打ち解ける」は、「心を開く」や「リラックスする」、「腹を割る」、「深い仲になる」などと同じとなります。
「打ち解ける」の使い方
「打ち解ける」は、「相手と打ち解ける」や「誰とでも打ち解ける性格」、「打ち解けた表情を見せた」などといった形で用います。
「打ち明ける」と「打ち解ける」の違い
同じ自分自身の心のことを指す言葉ですが、それぞれ、異なった意味を持つ言葉です。
「打ち明ける」は、心に隠し持っていたことを明らかにすると言った意味があり、「打ち解ける」は、警戒心がなくなり気を許すことができるようになることを意味します。
「打ち明ける」と「打ち解ける」には、以上のような異なった意味があります。
「打ち明ける」の例文
・『今まで思っていたことを正直に夫に打ち明けました』
・『子供の頃から悩んでいた自分の容姿に対する悩みを友達に打ち明けました』
・『私の夢を両親に打ち明け、その夢を認めてほしいとお願いしました』
・『どんなことでも打ち明けることができる友人は、あなた一人です』
「打ち解ける」の例文
・『転校先で、やっと、打ち解ける仲間を見つけることができました』
・『初対面の相手と、すぐに打ち解けることができる彼のことが羨ましい』
・『長い間会っていなくても、会えば、すぐに打ち解けることができるのが幼馴染の良いところです』
・『取引先との人と趣味が同じということで、すぐに打ち解けることができました』
まとめ
以上が、「打ち明ける」と「打ち解ける」の違いです。
どちらも、心に関する言葉ですが、その内容は異なります。
心に思っていたことを話す行為が「打ち明ける」。
心の壁をなくし、相手に気を許す行為が「打ち解ける」となります。