「屁」と「おなら」の違いとは?分かりやすく解釈

「屁」と「おなら」の違い言葉・カタカナ語・言語

「屁」「おなら」はほとんど同じ意味を連想させる混同しやすい二つの言葉ですが、「屁」「おなら」の違いを正しく理解できていますか?

この記事では、「屁」「おなら」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。

「屁」とは?

「屁」とは?

「屁(へ)」という言葉は、「消化管内から肛門を経由して体外に排出される臭いの強い気体(飲み込んだ空気・炭酸ガス・腸内細菌で発酵したガスなどの混合気体)」を意味しています。

「屁」は平均的な大人の場合、一日に約8~10リットルの量の屁を5~20回にわたり放出するとされています。

「おなら」とは?

「おなら」とは?

「おなら」という表現は、女房言葉の「お鳴らし」が転じて作られたものです。

「おなら」というのは、「放屁する時に音が鳴る屁(空気の混合比率が高い屁)」の意味合いを持っています。

現在では「屁」「おなら」も同じ意味を持つ同義語として使われやすいのですが、元々は「音が鳴る屁」を区別して「おなら」と呼んでいたのです。

おならの強い臭いの原因物質には、腸内細菌が腐敗・発酵させて作り出す「硫化水素・二酸化硫黄・二硫化炭素」などがあります。

「屁」と「おなら」の違い!

「屁」と「おなら」の違い!

「屁(へ)」「おなら」の違いを、分かりやすく解説します。

「屁」「おなら」はどちらも「飲み込んだ空気や腸内の食物が発酵してできたガスが、肛門から排出されたもの」を意味していますが、「おなら」「放屁時に音がなる屁」を特に意味しているという違いがあります。

元々は「屁」という言葉だけしかありませんでしたが、「お鳴らし」という女房言葉が省略されて「おなら」という新たな言葉が派生しました。

そこから、音が鳴らない肛門からの空気・ガスの排出を「屁」といい、音が鳴る肛門からの排出を「おなら」と区別するようになったのです。

その後、「屁」「おなら」は同義語になっていったため、現在では音がしない屁のことを「すかしっ屁」と呼ぶこともあります。

まとめ

まとめ

「屁」「おなら」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「屁」というのは、「消化管内から肛門を経由して体外に排出される空気・炭酸ガス・腸内の発酵物などの気体」を意味しています。

それに対して、「おなら」「女房言葉から生まれた放屁の時に音が鳴る屁」の意味を持っています。

「屁」「おなら」の違いを調べたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。