この記事では、「変わる」と「替わる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「変わる」とは?
「変わる」は、「変化」と言い換えることができます。
人やもの、事柄などの状態、状況などが今までとは違った状態になることを意味します。
そのほか、他の場所などが移ること、年月が改まること、といった意味もあります。
「変わる」は、「変化」以外にも「変更」や「変動」、「入れ替わる」、「移る」などと言い換えることができます。
「変わる」の使い方
それぞれの意味に応じた使い方がある「変わる」。
「気が変わる」や「顔色が変わる」、「性格が変わる」などのほか、「住所が変わる」や「電話番号が変わる」、「時代が変わる」などといった使い方となります。
「替わる」とは?
「替わる」は、「交替」と言い換えることができます。
あるものが別のものに取り替えられることを意味します。
今まで、そこにいた人の後に別の人が入る、そこにあったものに他のものが入る、といった行為が「替わる」です。
「替わる」は、「交替」以外にも「代替」などに言い換えることができます。
「替わる」の使い方
「替わる」は、交替する行為に対し用いられる言葉となります。
例えば、「席を替わる」や「政権が替わる」、「小銭に替わる」、「服が替わる」、「入れ替わる」などとなります。
「変わる」と「替わる」の違い
「変わる」と「替わる」の違いは、言い換えるとわかりやすくなります。
「変わる」は「変化」。
「替わる」は「交替」と言い換えることができます。
「変わる」の場合、変化することを意味する「かわる」となり、物事の状態が今までとは異なることを意味する場合に用いられる言葉となります。
一方、「替わる」は、交替することを意味し、取り換える行為を意味する場合に用いられる言葉となります。
このように同じ「かわる」でも、変化するのか、交替するのか、によって使い分けるものとなります。
変化することを意味する場合は「変わる」。
交替することを意味する場合は「替わる」。
これが基本です。
「変わる」の例文
・『携帯電話の番号が変わったので、新しい番号をお知らせします。』
・『久しぶりに会った旧友の姿は、大きく変わっていました。』
・『冷え込んだ朝は、季節が冬に変わったのだと実感します。』
・『彼の一言で、話の風向きが大きく変わりました。』
「替わる」の例文
・『今度の席替えで、好きな子の近くになれるか楽しみです。』
・『支払いに小銭が必要だったので、お札を小銭に替えてもらいました。』
・『毎朝、子供に「早く着替えなさい」ばかり言っているような気がします。』
・『今日の日替わり弁当のおかずが何か楽しみです。』
まとめ
以上が「変わる」と「替わる」の違いです。
これら以外にも、「代わる」や「換わる」など、たくさんの漢字がある「かわる」。
そのため、それぞれの意味に応じ使い分ける必要がある言葉となります。