「かっぱらい」と「置き引き」の違いとは?分かりやすく解釈

「かっぱらい」と「置き引き」の違い言葉・カタカナ語・言語

同じ犯罪行為となる「かっぱらい」「置き引き」には、どのような違いがあるのか。

この記事では、「かっぱらい」「置き引き」の違いを分かりやすく説明していきます。

「かっぱらい」とは?

「かっぱらい」とは?

「かっぱらい」は漢字で、「掻っ払い」と書きます。

そして、この「かっぱらい」は犯罪です。

人の目を盗んで金品をかすめ取ることを指し、その行為は非常に素早いものとなります。

どのように「かっぱらい」が行われるかと言えば、歩いている人の鞄を後ろからバイクなどでつけ、素早く鞄を奪い逃げること。

自転車の籠に入れている荷物を伸ばした手で、さっと奪い取ること。

このような犯罪行為が「かっぱらい」です。

「かっぱらい」は、被害者からすれば、本当に一瞬の出来事で、気付いた時には犯人は遠くまで逃げていることも少なくありません。

このように瞬間的に起こる窃盗が「かっぱらい」です。

「かっぱらい」の使い方

「かっぱらい」は、「かっぱらったバッグ」「かっぱらいをする」「かっぱらった金品」「かっぱらい被害」などといった形で用いられます。

「置き引き」とは?

「置き引き」とは?

「置き引き」も犯罪のひとつです。

他人が置いている荷物をあたかも自分の荷物のように持ち去る行為を示し、周りにいる人は、その人が「置き引き」にあっているなど気付くことはありません。

それほど、スムーズに他人の荷物を持ち去るのが「置き引き」です。

例えば、ベンチなどに座っている際、自分の横に荷物を置くことも少なくありません。

その荷物を横に座った人が自分の荷物のように、さっと持ち去ってしまう行為が「置き引き」です。

気付いた時には、犯人はどこに行ったかもわからないことも多く、周りに多くの人がいたとしても、その人たちが「置き引き」が発生していることに気付くことはありません。

そのように、あたかも自分のもののように持ち去る犯罪が「置き引き」です。

「置き引き」の使い方

「置き引き」は、「域引き被害」「置き引き捜査」「置き引きに遭う」などといった形で用いられます。

「かっぱらい」と「置き引き」の違い

「かっぱらい」と「置き引き」の違い

同じ犯罪行為ですが、どのように行われるのかといった違いがあります。

「かっぱらい」は人の目を盗んで金品をかすめ取ることを指し、「置き引き」は他人が置いている荷物をあたかも自分の荷物のように持ち去る行為を指します。

このように、どのように盗まれるのかといった違いが両者の言葉にはあります。

「かっぱらい」の例文

「かっぱらい」の例文

・『母が商店街を自転車で走行中、自転車の籠に入れていたバッグを盗まれるといったかっぱらい被害に遭いました』
・『かっぱらい被害を防ぐため、私は常に鞄をタスキ掛けで肩にかけています』
・『かっぱらい被害に遭ったとは気づかないほど、一瞬の出来事でした』
・『自転車籠からのかっぱらい被害を防ぐためには、籠にネットを張ることをお勧めします』

「置き引き」の例文

「置き引き」の例文

・『ベンチで転寝をしてしまったせいで、置き引き被害に遭ってしまいました』
・『多発する置き引き被害の捜査を行う』
・『少し荷物から目を離したすきに置き引きに遭ってしまいました』
・『周りにこれだけ多くの人がいたにも関わらず、誰一人置き引きに気付かないとは』

まとめ

まとめ

以上が、「かっぱらい」「置き引き」の違いです。

共通して言えることは、どちらも許さない犯罪行為であるということです。