「相変わらず」と「依然として」の違いとは?分かりやすく解釈

「相変わらず」と「依然として」の違い言葉・カタカナ語・言語

「相変わらず」「依然として」に違いはあるのか。

この記事では、「相変わらず」「依然として」の違いを分かりやすく説明していきます。

「相変わらず」とは?

「相変わらず」とは?

「相変わらず」の意味は、今までと変わった様子が見られないさま、以前と同じ、です。

今までと特に変わった点がない時に「相変わらず」といった言葉を用います。

特に何がどのように変わっていないのかといったことまで明確に表す言葉ではなく、日常において特に変化がない様子を意味する言葉となります。

そして、その変化がないことに対し、喜ぶだけではなく呆れる際にも用いられます。

言い換えれば、「いつも通り」「通常通り」「変化なし」「相も変わらず」などと同じです。

「相変わらず」の使い方

日常会話などでよく用いられる「相変わらず」

他人に今の様子を聞かれた際に「相変わらず元気です」「相変わらず忙しいです」などといった形で用います。

そのほか、他人に対し「相変わらず美しい」といった誉め言葉としても用いられます。

「依然として」とは?

「依然として」とは?

「依然として」「依然」には、もとのまま、前の通り、といった意味があります。

そのことから、「依然として」の意味は、もとのままと変わらずに、前と変わらずに、となります。

「依然として」の場合、ものごとの変化や成り行きに注目しており、変化を期待しているものの、思い通りに変化していない、進行していない、といったことを強く意味する言葉です。

言い換えれば、「今もなお」「猶且つ」「猶猶」「未だに」などと同じです。

「依然として」の使い方

変化がないことを残念に思う際に用いられる事が多い「依然として」

そのため、「依然として進展がない」「依然として解決されていない」などといった形で用います。

「相変わらず」と「依然として」の違い

「相変わらず」と「依然として」の違い

変化がなく、今までと同じことを意味する「相変わらず」「依然として」ですが、その内容に違いがあります。

「相変わらず」には、特に変化がないことを意味し、その変化がないことに対し、嬉しい気持ちでも呆れる気持ちでも用いられるといった特徴があります。

一方、「依然として」の場合は、変化を望んでいるにも関わらず変化していないといった意味が強く、その点に大きな違いがあります。

「相変わらず」の例文

「相変わらず」の例文

・『彼女は、いつ見ても相変わらず美しい』
・『このお店は、相変わらず混雑している』
・『転職し、相変わらず忙しい日々が続いています』
・『母が作るご飯は、相変わらず味がイマイチです』

「依然として」の例文

「依然として」の例文

・『捜査の進み具合は、依然として進んでいません』
・『依然として暑さが続き、もうバテバテです』
・『上京したいという私の希望に対し、父親は依然として首を縦に振ってくれません』
・『この商品は、依然として人気のある商品です』

まとめ

まとめ

以上が、「相変わらず」「依然として」の違いです。

両者には、微妙な意味の違いがあるため、状況に合わせ使い分ける必要があります。