この記事では、「相対」と「対称」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相対」とは?
「相対」は「あいたい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「当事者同士が差し向かい合っていること」という意味で、お互いが同じものごとを成す為に向かい合うことです。
2つ目は「対等であること」という意味で、お互いが対等の立場として行動することです。
3つ目は「お互いに納得した上で決めること」という意味で、一つの意見にお互いが合意することです。
4つ目は「和歌で、前に詠んだ句に対して、同じ趣向の句を付けること」という意味で、同じ種類の言葉で前の句を受けることです。
上記に共通するのは「同じ立場で合わせる」という意味です。
「相対」の使い方
「相対」は「当事者同士が面と向かい合っていること」「対等であること」「お互いに納得した上で決めること」「和歌で、前に詠んだ句に対して、同じ趣向の句を付けること」という意味で使われます。
名詞として「相対する・した」と使われたり、副詞として「相対して話し合う」などと使われます。
基本的に、お互いが面と向かい合っていることや、同等の立場であることに使われる言葉です。
「対称」とは?
「対称」は「たいしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「2つのもの同士がお互いに良い釣り合いを保っていること」という意味で、2つのものが丁度良いバランスで対応していることです。
2つ目は「2つの図形が、ある点・線・面を中心に同じ位置関係にあること」という意味で、その点を中心にずらずとぴったり重なることです。
3つ目は「結晶面に生じる鏡像が、回転させた時に他の結晶面にピッタリ一致すること」という意味です。
上記に共通するのは「2つがぴったり一致する」という意味です。
「対称」の使い方
「対称」は「2つのもの同士がお互いに良い釣り合いを保っていること」「2つの図形が、ある点・線・面を中心に同じ位置関係にあること」「結晶面に生じる鏡像が、回転させた時に他の結晶面にピッタリ一致すること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「対称だ・である」と使われたり、形容詞として「対称な図形」などと使われたり、副詞として「対称に並ぶ」などと使われます。
基本的に、2つのもの同士が釣り合いを保っている様子や、ある位置を中心にぴったり重なることに使われる言葉です。
「相対」と「対称」の違い
「相対」は「お互いが面と向かい合っていること」「同等の立場であること」という意味です。
「対称」は「2つのもの同士が釣り合いを保っている様子」「ある位置を中心にぴったり重なること」という意味です。
「相対」の例文
・『反対派と相対してテープるに着く』
・『前の窓と相対する位置に我が家の窓がある』
・『ボランティア同士で相対して作業を行う』
・『面接で会社の社長と相対する』
「対称」の例文
・『このデザインは見事に左右対称だ』
・『道路を挟んで対称に家が建ち並んでいる』
・『神社の境内に狛犬が対称に置かれている』
・『椅子をテーブルの両側に対称に置く』
まとめ
今回は「相対」と「対称」について紹介しました。
「相対」は「向かい合っていること」、「対称」は「釣り合いが取れている」と覚えておきましょう。