この記事では、「相似」と「合同」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相似」とは?
相似とは、そうじという読み方をする言葉です。
文字で表記されたこの言葉を見れば理解可能ですが、互いにとか物の姿といった意味の相の文字に、にるとか同じ様に見えるいった意味がある似の文字を加える事で完成した言葉となっています。
そのため相似は、形や性質等が互いに良く似ているとか、1つの図形を拡大したり縮小した関係にある事を表すのです。
「相似」の使い方
相似は、形は同じであるものの拡大したり縮小された図形に対して使われる事が多い言葉となっています。
同様に性質や形が似ているといった意味合いを表したい時に、この言葉を使用するのです。
ただし形は同じであるものの大きさに違いがある等、あくまで似ているものの違う部分はある物に対して使うべき言葉となっています。
なので全く同じ図形や物に対して、この言葉を使用するのは間違いです。
「合同」とは?
合同とは、ごうどうという読み方をすべき言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を目にすれば一目瞭然ですが、2つ以上の物が一緒になるやあうといった意味を持つ合の漢字に、集まるとかおなじといった意味を有する同の漢字を組み合わせる事で成立した言葉です。
だからこそ合同は、独立した2つ以上の物が合わさる事や、重ね合わせる事が出来る2つの図形といった関係を表現します。
「合同」の使い方
合同は、2つの図形がぴったり重なり合わせる事が出来る関係にある、という意味を示す際に用いられる言葉です。
三角形の図形等が形だけでなく、大きさも同じという時にこの合同という言葉を駆使して表現したりします。
他にも、2つのチームが合わさって1つのチームとして試合する事になった際に、合同チームといった表現でこの言葉が使用されたりするのです。
「相似」と「合同」の違い
相似と合同は文字を並べて見比べれば、使用されている文字も読み方も違う言葉同士だと気付く事が出来ます。
もっとも2つは持つ意味合いに似通ったニュアンスがあるため、混同してしまう恐れはないとは言えません。
ちなみに相似は、形や性質が良く似ているとか、図形の形は同じものの拡大したり縮小したりといった関係にある事を表す言葉です。
一方の合同は、2つ以上のものが合わさって1つになるとか、2つの図形が重ね合わせられる関係にある事を示す言葉となっています。
「相似」の例文
・『見比べてみるとその2つの建物の構造は、相似している事に気付く事が可能です』
「合同」の例文
・『うちの学校の野球部は部員が足りないため、隣の学校と合同チームを作って大会に参加する事になりました』
まとめ
2つの言葉は、使用されている文字も読み方も特に似ている部分は見当たりません。
ですが意味合いにはやや似ている所がある点が、ややこしいです。
まず相似は、似の文字が付いている事でも分かる様に、形等が良く似ていたり、1つの図形を拡大したり縮小したりした関係にある事を意味する言葉となっています。
対する合同は、2つ以上のものが1つに合わさるとか、2つの図形が重なり合わせる事が出来る関係にあるといった意味を示す際に用いる言葉です。