「群れる」と「集団」は、似ているようで使い方が異なる言葉です。
「群れる」の意味や使い方
「群れる」とは、数人で集まるという意味になります。
友人同士だったり、時には他人同士という場合もあり、特にどんな人間同士なのかといった決まりはなく、人数もこれだけでは分かりません。
「彼は友人と5人くらいで群れるのが好きみたいだ」と使うと、それが友人同士で5人くらいだと分かるといった具合で、それらはこのように別に表す必要があります。
その必要がない、分からないといった場合には、単に「いつも駅前で群れている」などと使えばいいでしょう。
「集団」の意味や使い方
「集団」は、数人が集まった様子、またはそれ自体を指して使う言葉です。
結果的にそうなっている(そのように見える)場合にも使える言葉で、例えば、マラソン競技で「先頭が集団になっている」のような使われ方をすることもあり、これで先頭が数人で形成されていると分かります。
「集団で行動するように」とした時には、単独では行動せずに数人で集まって行動するようにと言っていると同じになります。
「群れる」と「集団」の違い
「群れる」は、「集団を形成すること」だと言い換えることができます。
逆に、「群れる」ことで「集団」が形成されることにもなり、これらは似た意味をもつ言葉同士です。
「群れる」は集まるという行為自体を表す言葉で、「集団」はその結果によるものです。
ただし、「集団」は先のマラソンの例のように、群れた結果でできるものだけではありません。
そのように意図せずに作られることもある為、そこが大きな違いになります。
「群れる」を使った例文と意味を解釈
「群れる」を使った例文と、その意味の解釈になります。
それを好きで行っている場合に限って使う表現だと考えていいでしょう。
「彼は群れるのが嫌いなようだ」
好きで行っているとは言っても、これといった意味もなく、何となく友人同士で集まっているだけといったことも多いのが「群れる」という行為です。
「暇つぶし」のようなものだと考えると分かりやすいと思いますが、そういったことが嫌いだという人も居るものです。
「集団」を使った例文と意味を解釈
こちらは「集団」を使った例文と、その意味の解釈になります。
集まっている様子に対して使う言葉なので、そこが「群れる」との大きな違いです。
「集団で移動しろとの指示だ」
個別ではなく、集まった状態で移動するようにと言われているようです。
この言葉もまた、これだけでは人数やどのような人たちの集まりなのかまでは分かりません。
「5人ずつ集団で~」といったようにそれらについては別に表さないといけません。
まとめ
このように、「群れる」は集まること、「集団」はそれによってできたものだという解釈になります。
また、集団は特に集まろうと思って作られる場合だけではなく、自然にそうなることもあると覚えておきましょう。