この記事では、「きっかり」と「かっきり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「きっかり」とは?
「きっかり」は、見てわかる際立ってはっきりとしている様子を表す言葉で、「きっかり5時だ」といえば、これは、見てわかるがはっきりと言って5時であるという意味になります。
つまり、「きっかり」は、はっきりとどうであるかを述べる際に使用する言葉です。
「かっきり」とは?
「かっきり」は、欠けることなくはっきりとしている様で要は端数という物が存在せずはっきりとしていることです。
つまり、「5時かっきり」といえば、これは5時ジャストのことで1秒たりとも端数が出ていません。
「きっかり」と「かっきり」の違い
「きっかり」と「かっきり」の違いは、端数の存在が大きいです。
「きっかり」は、今見ている現状がはっきりと言えることで現状については数があってもよいのが「きっかり」になります。
例えば、リンゴが「きっかり4個と少しある」は端数が存在するため、「きっかり」ですが、かっきりであれば、ちょうど何個あると言い切れるのです。
「きっかり」の例文
・『きっかり約束の時間に来い』
この例は、決められた約束の時間までには来いという例で、「きっかり」の場合、5時に来いと言われたのであれば、おおよそ少しは遅れてもよいが最低限5時あたりに来いという意味になります。
・『みかんはきっかり5つあります』
この例では、「きっかり」を分かり切った数の表現として用いています。
「きっかり」は分かり切ったことを意味しますのでこの例の場合、5つのみかんがあるということが分かり切っていることです。
「かっきり」の例文
・『絶対に6時かっきりに来い』
この例は、絶対に6時ちょうどに来いという例です。
「かっきり」は端数の存在が許されず、必ずジャストである必要があります。
恐らくこのかたは念押しをしてちょうどに来いとまで言っているのだと思われます。
・『みかんがかっきりと人数分あります』
この例は、みかんが人数分存在するという例です。
「かっきり」は、端数がない分かり切っていることなので、このケースではみかんという存在に端数が存在していません。
まとめ
「きっかり」と「かっきり」については、今現在ではこの言葉を使用することは無いでしょう。
何故なら、もっとわかりやすい表現がありまして、「きっかり」については、おおよそや大体という言葉で大まかに数や時間を示すことが可能で、「かっきり」についてはジャストという言葉でちょうどという意味の言葉があるため、恐らくこの2つの物や時間がどうであるかを指す言葉は使用しないです。
一応政治家の方が「きっかり」と「かっきり」を使用していますが、端数の存在を理解しておらずそれってちょうどっていう意味じゃあないんだけどなという疑問を持たれたりと実のところ、2者の言葉を使い分けることができていません。
恐らくですが、便利な言葉が浸透している今においては、政治家の方は、「きっかり」と「かっきり」は全く同じ意味であると解釈をしているのだと思われます。