「突然」と「偶然」の違いとは?分かりやすく解釈

「突然」と「偶然」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「突然」【とつぜん】と「偶然」【ぐうぜん】の違いを分かりやすく説明していきます。

「突然」とは?

「突然」とは?

自分ではまったく予想していないことが急に起きることを「突然」と言い、人がひどく動揺するさまを言い表します。

いきなり起こる偶然的な出来事が起きたとき、人は構えることもできず、驚いて困る有り様を「突然のことで驚いた」とパニックになったさまを伝えます。

まったく予期していない人の死や、会社の倒産など起きたときも使われる言葉であり、急に起きた予期せぬ出来事が不意に起きる状況は乗っているバスのエンジンが故障して走行不可能になってしまったとか、トイレの蛇口がいきなり壊れて水が止まらなくなったなど、いつもはありえないことが目の前で起きることへの驚きと不安を伝えるときも使われている言葉です。

使い方としては「思ってもみなかった人が突然目の前に現れて腰を抜かす」「突然大地震が起きて怖かった」と使い、自分がその出来事で怖かった気持ちを伝えられます。

「偶然」とは?

「偶然」とは?

「偶然」とは、まったく自分では予期しないときに起こ出来事であり、なぜ起こったのかわからないと思う人の驚きと不思議に感じる気持ちに使われる言葉です。

使い方としては、悪いことが突然起きるときは「偶然に不幸が重なる」と、困ったことが立て続けに起きたことを言い表したり、まさか会うことはないと思うような人にいきなり会ったときは「偶然に中学時代の顧問と出くわした」と自分がいかに嬉しいと思う気持ちを表すわけです。

このように、自分の予想だにしない偶発的な出来事を簡潔に言い表すのが「偶然」であり、自分から仕掛けるのではなく、自然な流れで起こる出来事が起きたときに使われています。

「突然」と「偶然」の違い

「突然」と「偶然」の違い

「突然」「偶然」の違いを、分かりやすく解説します。

いきなり予想だにしなかった出来事が自分に降りかかってきたその状況を言い表すのが「突然」で、思いがけないことが起きて驚くときは「偶然」という違いがあります。

「突然」は本当に突発的に起きることであり、竜巻や事故、強盗などいきなり現れるものに対して使われていますが、「偶然」は人に再会したり、発見したなど自分にたまたま起きた出来事に使われるという違いが見られます。

「突然」の例文

「突然」の例文

・『突然病魔に襲われた私は緊急手術を受けて一命を取り留めた』
・『大学時代に仲が良かった友人の突然の訃報に驚き、ひどく悲しむ』
まったく予想だにしていなかった重い病気になった人は緊急手術を受けたことで命が助かったことに感動し、嬉しく思う心境を表します。

大学時代にいつも一緒に過ごした友人や、お世話になった恩師が病気でもないのに亡くなったときの衝撃を伝えるときにも使われています。

「偶然」の例文

「偶然」の例文

・『雑誌で紹介していた店に行ったら偶然大学でお世話になった顧問がいて驚いた』
・『私がたまたま発見したこの食材は偶然の産物となった』
雑誌で紹介していた店に初めて行ったとき、大学を卒業してからまったく会っていなかった顧問と何十年ぶりに再会したときの興奮と驚きを「偶然」という言葉で表します。

この「偶然」は、ときに自分が発見した物への期待と喜びを表せる言葉ともなります。

まとめ

まとめ

自然が巻き起こす突発的なことや、人がびっくりしてしまう出来事を「突然」と言い表し、「偶然」は自分に起きる衝撃的なことに焦点を当てている言葉です。

急に起きて人をパニックにさせるのが「突然」な出来事ですが、「偶然」はいきなりというよりもたまたま起こることと覚えておくといいでしょう。