「太」と「大」は、似ている漢字で意味も近いながら、明確な使い分けがあります。
「太」と「大」の違い
「太」は、「ふとい」ことの表現になる漢字で、これという基準こそないものの、明らかにそうだと感じた時に用いると考えていいでしょう。
「これは太いわ」、「ちょっと太さが足りないかな」などと、「太」の字が絡んだ場合には、何かしらの「ふとさ」が対象になっていると解釈することができます。
対する「大」の漢字は、「おおきさ」が対象になります。
こちらも、見た目でそう感じる場合や、比較対象と比べてそうだと思う時にこの漢字を絡めて使われます。
「すごい大きさだな」、「もっと大きいと思った」のような形で用いられることが多く、「太」と使われる対象はそれほど変わりませんが、表現が違う言葉となっています。
尚、どちらの言葉も物理的な対象だけでなく、形がないものに使うことができ、「その儲けは大きいわ」といったような使われ方もよく見聞きします。
「太」を使った例文と意味を解釈
「太」を使った例文と、その意味の解釈になります。
線のようなものから、体形にまで使える漢字表現です。
「もうちょっと太くないと、足が入りそうにない」
パンツ類の太さが足りないので、足が入りそうにないと使っている例になります。
具体的に「ふとさ」として周囲や直径で何センチという指定をすることもできます。
「大」を使った例文と意味を解釈
こちらは「大」を使った例文と、その意味の解釈になります。
何かの「おおきさ」については、この漢字を使って表現するのが一番です。
「そこまで大きいと、持ち歩くのが大変だ」
簡単に持ち歩けるサイズを超えていると言っており、それによって困っていることが分かる使い方となっています。
「おおきい」ことが必ずしもいいとは限らないという例でもあります。
まとめ
このように、「太」と「大」は明確に使う目的が違う言葉なので、間違えることはまずありませんが、筆記の際につい真ん中に「、」と付けてしまうことがないように注意しましょう。