「体験」と「経験」は類似した意味・語感を持っている混同しやすい言葉ですが、「体験」と「経験」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、例文とその解釈も紹介しながら、「体験」と「経験」の意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「体験」の意味や使い方
「体験」という表現は、「自分がある物事・活動を、実際に(直接に)やってみること」や「実際に見たり聞いたりすること」を意味しています。
「体験」という言葉には、「自分が当事者になってみて、深く印象・記憶に残っていること」という意味合いもあります。
「体験」の表現の使い方は、「動物とふれあう体験ができました」のように、「自分が実際にある活動をやってみる時」に使うという使い方になります。
「経験」の意味や使い方
「経験」という表現は、「実際にやってみること・何度も繰り返しやってみること(繰り返し見たり聞いたりした物事)」を意味しています。
「経験」の言葉には、「繰り返し行うことによって習得した知識・技能・ノウハウ」という意味合いもあります。
「経験」の表現の使い方は、「長年の経験に裏打ちされた職人技」のように、「実際に何度も繰り返しやってみること」の意味で使うという使い方になります。
「体験」と「経験」の違い
「体験」と「経験」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「体験」という言葉は、「自分が実際にやってみたこと」や「自分が実際に見聞きした物事・事柄(基本的に一回だけ見聞きした事柄)」のことを意味しています。
「体験」には、「自分がある物事の当事者になってみて、深く印象・記憶に残っていること」の意味合いもあります。
それに対して、「経験」という言葉は「何度も繰り返し見たり聞いたりした物事・事柄」や「繰り返して身につけた知識・技能・やり方」を意味しているという違いがあります。
「体験」と比べると「経験」は、「見たり聞いたりした事柄」に関する「より一般的・客観的な表現」や「繰り返される反復的な事柄」として解釈できるのです。
また「経験を重ねる・経験豊富」とは言えても、「体験を重ねる・体験豊富」とは通常言えないという違いも指摘できます。
「体験」を使った例文と意味を解釈
「体験」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「冬山登山を体験させてもらいましたが、十分な道具・防寒着の準備をしてトレーニングしておかないと危険なことが分かりました」
この「体験」を使った例文は、「体験」という表現を、「冬山登山を実際にやらせてもらいましたが」という意味を持つ文脈で使っています。
「経験」を使った例文と意味を解釈
「経験」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「フィギュアスケーターとしての長年の経験によって、トリプルアクセルを飛び始めるタイミングは完璧にわかっています」
この「経験」を使った例文は、「経験」という表現を、「フィギュアスケーターとして長年にわたって繰り返して習得した知識・ノウハウによって」という意味合いで使っています。
まとめ
「体験」と「経験」の意味の違いを分かりやすく紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「体験」という表現は、「自分が実際に見たり聞いたりすること(やってみること)」や「自分が当事者として関わり、深く印象・記憶に残っていること」を意味しています。
それに対して、「経験」という表現は「何度も繰り返し見たり聞いたりした事柄」や「繰り返し行って身につけた知識・技術・ノウハウ」を意味しています。
「体験」と「経験」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。
