この記事では、「チャリティー」と「寄付」の違いを分かりやすく説明していきます。
「チャリティー」とは?
他人をいたわる心やかわいそうに思う心です。
とくに苦しむ人を助ける社会的な活動をいいます。
大きな災害があった後には「チャリティーコンサート」というものが行われることがあります。
これは、災害にあって苦しんでいる人を助けることを目的にしたコンサートです。
コンサートで得た利益の一部を被災地に届けたりしています。
この活動は、誰かにやりなさいといわれて行っているものではなく、多くの場合、他人をいたわる心から行っています。
慈善で行っているのです。
こういった、強制されてやるものではなく、いたわりの心から社会的な救済活動を行うことを意味しています。
「チャリティー」の使い方
情けや哀れみの心や、そういった心から行う救済活動を指して使用します。
強制されて嫌々やることには使用しません。
「寄付」とは?
公共の事業、団体、寺社などに金銭や物を贈ることです。
環境保全活動を行っている営利を目的としない団体があります。
この団体では、大きな環境保護活動をするときには、人々に金銭を贈ってくれるようにお願いをしています。
その呼びかけに応じて、金銭を贈る人がいます。
この金銭を贈る行為が「寄付」です。
何らかの呼びかけがされて贈ることだけでなく、何も言われていないけれど贈ることについてもいいます。
また、贈るものは金銭だけでなく、品物も含まれます。
なぜ金品を贈るのかは、この言葉の意味に含まれていません。
慈悲の気持ちから行うこともあれば、義務を感じて行うこともあったり、人に言われて行うこともあったりします。
「寄付」の使い方
公共の事業や団体などに、金銭や物を贈ることを指して使用します。
労働力を提供することには使用しません。
また、金銭や物を贈る相手は、公共の事業、団体、寺社などです。
個人に贈ることには使用しません。
「チャリティー」と「寄付」の違い
どちらの言葉にも金銭や物を贈るという意味が含まれていますが、やや意味合いが異なります。
前者は慈善の心や行為を指しています。
とくに社会的な救済活動をいいます。
後者は慈善の意味は含まれていません。
また、救済活動以外の目的で行われることもあります。
贈る相手は公共の事業、団体、寺社です。
「チャリティー」の例文
・『チャリティーオークションを開催します』
・『チャリティーコンサートの利益の一部を贈ります』
・『チャリティーに参加するつもりです』
・『チャリティーオークションに出す予定です』
「寄付」の例文
・『多くの方からの寄付がありました』
・『寄付された額は1億円にもなる』
・『ある企業が寄付をしてくれました』
・『多額の寄付をしていたことが明らかになった』
まとめ
金品を贈る意味合いのある2つの言葉ですが、やや意味合いが異なります。
前者は慈善で、贈る相手が誰なのか意味に含まれていません。
後者は贈る相手が意味に含まれています。