この記事では、「直筆」と「肉筆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「直筆」とは?
「直筆」は、本人が自ら書き記したという文字のことや絵のことです。
たとえば、漫画家の方がおり、その漫画家の方が直接キャラクターを描けばそれは、「直筆」になりますが、漫画家の方にお弟子さんがいてお弟子さんが漫画のキャラクターを描けばそれは、お弟子さんが描いたが故、「直筆」ではなく、代筆になるのです。
なお、漫画だけに限らず、アイドルのサインなどもアイドル本人が手書きで書かずに印刷だったり、スタッフに文字を書かせると代筆になるので「直筆」はあくまで本人が書き記したことが証明されたうえで成立します。
「肉筆」とは?
「肉筆」は、印刷物ではない手書きの文字や絵のことです。
つまり、コミックスであれば、漫画家とそのアシスタントの方が書いた原稿がまさに「肉筆」に当たり、この原稿を出版社が印刷することで大量に世間に配布するため「肉筆」とは、出版においてはその原型のことになります。
「直筆」と「肉筆」の違い
両者の違いは、本人による手書きであるか、印刷物ではない手書きであるかという違いです。
「直筆」は、漫画の場合、漫画家本人が描いたもの、「肉筆」は別に弟子が漫画家本人に成り代わり描いたものでもよいという違いになります。
「直筆」の例文
・『この漫画の原稿は、先生の直筆ではない、目を見ればわかる』
この例は、漫画のキャラの目を見れば先生本人が描いたものではないという例です。
「直筆」は、文字や絵が本人であることで、この例は、本人ではないことを編集者側が看破しています。
「肉筆」の例文
・『未だ漫画の原稿の肉筆が届かない』
この例は、いまだ手書きの原稿が届かないというもので出版社側が原本の到着を待っている状態です。
この場合、漫画の原稿については、どうでもよく、とりあえず出版物の間を埋める漫画があればよいという例になります。
まとめ
「直筆」は、要は、直に筆を執ったものが誰かが重要で本人が筆を取り、書き記ししたという事実が一番重要で、これは看破できるものであれば看破が可能です。
本人ではないと看破した場合、残念ですが、それは、「直筆」にはならず、単なる「代筆」になり、第3者が何かを記したにすぎません。
特に漫画に結構そうした問題があり、実はお弟子さんに漫画を描かせていて本人は何もしなかったという事実を持つ漫画家の方が今も現役で漫画を描き続けています。
なお、第3者に本人であるように漫画を描かせていた人物は、今現在においては自分で漫画を記載して発表していますが、前の絵柄と異なるが故、様子が違うという意見を受けることもあり、「肉筆」を第3者にお願いし続けたつけを現在でも受けています。
このように、「直筆」と「肉筆」については、第3者であるか本人であるかが重要で本人が描いているかどうかはわかる人にはわかるが故、嘘がバレた場合、漫画家の方はとても苦労をするというわけです。