この記事では、「込む」と「混む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「込む」とは?
「込む」は、追い込むや囲い込むのように対象となる物を何かに入れることです。
他にも「冷え込む」のように状態が変わることも「込む」と呼びます。
「冷え込む」のように使用する場合、「込む」は状態の変化を示す言葉に変化します。
「混む」とは?
「混む」は、人や物があふれかえり混雑している様子です。
「混む」は、状態の変化を表す言葉で、状態が溢れかえっている様子を示します。
「込む」と「混む」の違い
「込む」と「混む」の違いは、状態の変化を示すうえで溢れかえっている様子を示すだけか、状態の変化を示すかです。
「込む」は、物体を何かに入れるという状態変化と、環境の変化というような状態変化も指しますが、「混む」は単に状態があふれかえるというだけの状態変化しかありません。
「込む」の例文
・『ここ最近は急激に冷え込む』
この例は、最近になり急激に空気が冷えてきたという状態の変化を示します。
「込む」は状態の変化を示す言葉に使用でき、このケースは状態の変化を示します。
・『羊を追い込む』
この言葉は、羊という生物を人間の意図でどこかに入れることです。
「込む」は、人間の意図で何かを入れることを指し、このケースでは羊が何かに相当します。
「混む」の例文
・『高速道路が混む』
この例は、高速道路が見た感じ車で溢れているという例です。
「混む」は、溢れているという状態変化のみを表します。
なお、高速道路が混雑する理由は、恐らく通行規制の他利用料金が深夜割引されるなど様々な理由がありますし、帰省シーズンの可能性も考えられます。
・『道路が工事によりものすごく混む』
この例は、道路工事によって人や車などがあふれかえっている様子です。
道路工事などは、車線の一部を規制して通行規制を行うため、そこを歩く人の他車に影響を及ぼします。
道路工事の場合の「混む」は道路工事が終わり規制が解除されない限り状態が緩和されないのでこのケースの場合は道路工事が終わり規制が解除されない限り続く可能性が高いです。
まとめ
「込む」と「混む」の違いは、状態変化の示し方が異なります。
「込む」は状態の変化が示すものが多く、環境の変化の他に同じことを繰り返すことも意味します。
例えば、環境の変化であれば、「冷え込む」があり同じことの繰り返しは、「負けが込む」があります。
一方で「混む」は、周囲に物や人があふれるという意味の混雑しか表すことができないです。
その上で、「込む」は状態の変化や繰り返しの状態の変化以外に、人為的にものに対して変化を促す意味もあります。
例えば、「囲い込む」に「誘い込む」などは人間の意図で対象に対して状態の変化を求める言葉で「囲い込む」は物体を入れること、「誘い込む」は罠にかけることを意味します。
その為、両者の言葉の違いは、汎用性にも違いがあり、「混む」は混雑するという状態変化しか示すことができませんが、「込む」は混雑以外の状態変化も示すことが可能です。