この記事では、「デファクトスタンダード」と「グローバルスタンダード」の違いを分かりやすく説明していきます。
ニュースで聞いた語句を、学んでいきましょう。
「デファクトスタンダード」とは?
デファクトスタンダードとは、実際の基準のこと。
現実的に用いられている標準をあらわします。
金融や家電、製造業界で扱われている、事実上の規格や製品がデファクトスタンダードです。
ちなみにデファクトスタンダードの「デファクト」とは、ラテン語からきた言葉。
公的機関のお墨付きをもらっていないにも関わらず、勝ち組として上がってきたブランドや規格をあらわします。
そのため性能や機能性にすぐれた商品、業界の旗振り役としてトップを走ってきたものをデファクトスタンダードと呼んでいます。
市場の代表格、リーダー的なものがデファクトスタンダードです。
「グローバルスタンダード」とは?
グローバルスタンダードとは、世界共通の基準のこと。
国内だけではなく、海外のいずれの国にいっても通じる国際規格をあらわします。
ISOやIECなどの国際機関が認めたもの、多くの国で流通している基準がグローバルスタンダードです。
グローバルスタンダードの「グローバル」は英語です。
「地球規模・全世界」という訳があります。
そのため地球上どこでも使える、ルールや規格をグローバルスタンダードと呼んでいます。
国際機関が認証している基準、誰でも使えるユニバーサルなルールがグローバルスタンダードといえます。
「デファクトスタンダード」と「グローバルスタンダード」の違い
どちらも「スタンダード」という語が含まれているので間違えやすいです。
「デファクトスタンダード」と「グローバルスタンダード」の違いを、分かりやすく解説します。
・国際機関が認めた規格はグローバルスタンダード 「デファクトスタンダード」と「グローバルスタンダード」は比較されやすい、物の考え方です。
このうち国際機関が認めたものは、グローバルスタンダードと呼んでいます。
対してデファクトスタンダードは企業同士の競争によって、世界シェア1位にのぼりつめた「事実上の勝者」をあらわします。
オフィシャルな認証は受けていないけれども、幅広く世の中に浸透しているルールや基準をあらわします。
そのため最近ではグローバルスタンダードよりも、デファクトスタンダードを目指す企業が増えています。
近年では複数の企業が協力してデファクトスタンダードを目指す動きも加速化していて、その競争はますます激しさを帯びています。
業界の勝ち組がデファクトスタンダード、国際基準がグローバルスタンダードです。
まとめ
「デファクトスタンダード」と「グローバルスタンダード」の違いを分かりやすくお伝えしました。
デファクトスタンダードとは公的機関の認定を得ていないものの、実際には世界中に広がっている規格をあらわします。
一方でグローバルスタンダードはオフィシャルな規格をあらわします。
違いをおさえておきましょう。