資金繰りに悩んだとき、思い浮かぶ言葉はいくつかあります。
この記事では、「債務整理」と「個人再生」の違いを分かりやすく説明していきます。
ピンチを救う法律用語を知って、暮らしに役立ててみてください。
「債務整理」とは?
債務整理とは、借金の問題を解決すること。
暮らしや事業を立て直していくための糸口をあらわします。
債務整理をおこなうメリットは、借金の片付けがおこなえること。
借金の額そのものを減らしたり、返済する時期を少し先に延ばしたりします。
抱えている負債を整理していけるので、身も心もゆとりが持てるようになります。
債務整理には4つの種類があります。
よく知られたものが、自己破産。
いったん借金をゼロにする、画期的な方法です。
このほかに任意整理や特定調停、そして個人再生などの手続きがあります。
「何に重きを置きたいのか」や現在の借金の額をふまえて、ベストな解決策を選んでいきます。
「個人再生」とは?
個人再生とは、借金を整理するひとつの方法のこと。
裁判所に「借金が払えなくて困っています」と申し立てをおこない、認めてもらう方法です。
個人再生をおこなうと、今ある借金を大幅に減らすことができます。
個人再生をおこなうメリットは、マンションや一戸建てなどの持ち家を手放すことなく、借金の額だけを減らせること。
自己破産のように大きな制限を受けなくてもいいので、今の生活をキープしながら負債のみ減らしていけます。
マイホームを売らなくてもいいので「お子さんの進学が気になって債務整理ができない」と悩んでいる方にも向いています。
一方で個人再生の手続きには、半年ほどの期間がかかることもあります。
思い立ってすぐに実行できるものではないので、家族や法律家とよく話し合いをおこない、計画的に取り組むことも大切です。
「債務整理」と「個人再生」の違い
どちらもお金にまつわるトラブルを、潔く解決する方法です。
「債務整理」と「個人再生」の違いを、分かりやすく解説します。
・「債務整理」のひとつが「個人再生」
債務整理の4つのパターンのうち、ひとつにあたるものが個人再生です。
個人再生をおこないたいときは、近くの地方裁判所で申し立ての手続きをふむ必要があります。
裁判所が内容をみとめた場合のみ、個人再生が実行され、借金が減額されます。
個人再生をおこなうと、情報が信用機関に登録され、数年にわたり新たなローンを組むことができないというデメリットがあります。
ただ現在の仕事やマイホームを維持し続けながら、借金の額を減らしていける前向きな再生方法になります。
まとめ
「債務整理」と「個人再生」の違いを分かりやすくお伝えしました。
債務整理とは借金を整理すること。
債務整理のいくつかの手段の中に、個人再生があります。
個人再生とはマイホームを処分することなく、今ある借金を大幅に減額できる方法です。
手続きには半年ほどの時間がかかるため、家族や専門家と計画的にプランを練っておくことも大切です。