どこかに所属している期間を表す言葉として「在学期間」と「在籍期間」があります。
プロフィールなどでよく見かける言葉ですが具体的にはどのような意味なのでしょうか。
今回は、「在学期間」と「在籍期間」の違いについて解説します。
「在学期間」とは?
「在学期間」とは、「学問を学ぶための施設に通い学んでいた期間」を指す言葉です。
一般的に「在学期間」という場合は「学校に通っていた期間」という意味で使われています。
基本的には小学校、中学校、高校、大学似通ってきた期間を指しますが、専門学校でも法律の専門学校など学問的な要素が強い場合は「在学期間」という表現が使われます。
より厳密な定義としては「学生として実際に学んでいた期間」を指すこともあります。
例えば大学に2年通った後1年間休学し、復学して2年通い卒業した場合は卒業までにかかった5年ではなく実際に学校に通って学んできた期間である4年が「在学期間」となります。
その他にも停学や留学など出席日数としてカウントされない期間は一般的に「在学期間」には含まれません。
「在学期間」の使い方
・履歴書に在学期間を記入する。
・大学の在学期間は8年が上限となっている。
・在学期間は入学日ではなく入学した年の4月1日からカウントする。
・卒業式後の3月31日まで在学期間として数える。
「在籍期間」とは?
「在籍期間」とは、「組織や団体などに籍をおいていた期間」を意味する言葉です。
会社や学校、サークルなどその組織の一員として所属していること指して「在籍する」という言葉が使われます。
もともとは所属社の名前を記入する名簿のことを「籍」とよんでいたことが由来ですが、そこから「その集団に籍を置いていた期間」のことを「在籍期間」と表します。
一般的には「実際の活動内容にかかわらず事務手続き上所属していることになっている期間」を指しており、学校に通わなくなったり組織活動から離れたりしていても退学や脱退の手続きを取らず所属している状態が継続しているのであれば「在籍期間」に含まれます。
「在籍期間」の使い方
・在籍期間が10年を超えた。
・在籍期間中に数々の実績を重ねる。
・あまりに短い在籍期間は転職で不利になると言われている。
・この中では彼が最も在籍期間が長い。
「在学期間」と「在籍期間」の違い
「在学期間」と「在籍期間」の違いは「活動していない期間を含むか含まないか」です。
「在学期間」は学校に通って学んでいた期間を指す言葉です。
実際に授業や講義を受けたり研究している期間を指す言葉なので休学や停学などで学んでいない期間は含みません。
「在籍期間」は組織や手段に所属していた期間を指す言葉です。
学校の場合は学生や生徒として席をおいていた期間を意味し、実際に学んでいた期間だけでなく休学や停学など活動していない期間も含みます。
2年通った後1年間休学し復学して2年後に卒業した場合、「在学期間」は休学期間を含まない4年ですが「在籍期間」は学校に所属していた全期間である5年となります。
まとめ
似たような意味の言葉で混同しやすいですが「在学期間」と「在籍期間」は全く別の機関を指しています。
勘違いしやすい言葉なのでそれぞれが何を指しているのか正確な意味を知っておきましょう。