「破門状」と「絶縁状」の違いとは?分かりやすく解釈

「破門状」と「絶縁状」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「破門状」「絶縁状」の違いを分かりやすく説明していきます。

「破門状」とは?

「破門状」とは?

「破門状」とは所属している組織になんらかの不利益や不都合をもたらした人に対して、その組織からの追放処分を通知する書状です。

「破門状」を出されるとその組織に所属し続けることはできませんが、その組織に所属していても、組織とは関係なく個人的な繋がりがある人とは付き合いを続けることができます。

また「破門状」を突きつけられ追放されても、半永久的に許されないというわけではありません。

数年経ったり組織の長が代替わりするなどでほとぼりが冷めたり、なんらかの社会的あるいは業界的な功績ができると評価を見直されて、組織への復帰が認められる可能性もあります。

組織から公的に追放はされるものの、薄い繋がりは維持できて、復帰できる可能性も僅かながら残る処分を示すのが「破門状」です。

「絶縁状」とは?

「絶縁状」とは?

「絶縁状」とは何らかの組織が、所属している人に対して、今後一切の関係を断つ事を表明通達する書状です。

「絶縁状」を突き付けられた人は当然その組織から追放されますし、その組織に所属している他の人も、元々その人とどれだけ親しい間柄だったとしても、「絶縁状」を出された人と関係を持つことが許されません。

また一度「絶縁状」を出されたなら、その後どれだけ時間が経って長を含む幹部や所属している人員が変わっても、どんな功績を立てることがあっても、復帰することは不可能です。

そのため「絶縁状」は、余程取り返しのつかないことをしないと出される事はありません。

所属していた組織から永久的かつ徹底的に縁、つまり関係を絶たれる処分が絶縁であり、それを突きつけるための書状が「絶縁状」です。

「破門状」と「絶縁状」の違い

「破門状」と「絶縁状」の違い

「破門状」「絶縁状」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらも組織から、組織に所属していて問題のあるメンバーを追放するための書状ですが、「破門状」は追放処分だけを行う書状で、「絶縁状」は徹底的に関係を絶つ処分を行う書状です。

「破門状」の場合はトップの代替わりや大手柄などの機会があれば組織に戻れる可能性もありますが、「絶縁状」の場合はそのようなことが有っても絶対に戻れません。

また「破門状」の場合はその組織に所属し続けている人にもその気があれば、組織のメンバーと交流を続けられる可能性もあります。

しかし「絶縁状」の場合は組織のメンバー全員に、その人と関わることを禁止する通達が出ますし、それでも交流しようとすれば罰を受けることになるので、交流を続けることは不可能です。

まとめ

まとめ

「破門状」は組織から追放するだけですが、「絶縁状」はそれだけでは済まず徹底的に永久的に関わりを絶つので、「絶縁状」の方が重い処分になります。

組織としては追放するというだけでも非常に重い処分ですが、追放するだけでは許されないような悪事は滅多に無いので、「絶縁状」も知名度に反して出されることは限りなく少ないです。