「始終」と「終始」の違いとは?分かりやすく解釈

「始終」と「終始」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「始終」「終始」の違いを分かりやすく説明していきます。

ほとんど同じに見える2つの言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「始終」とは?

「始終」とは?

「始終」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「始終」「しじゅう」と読みます。

「始終」には「あることの、始めから終わるまでのすべて」という意味があります。

ビジネスシーンで「一部始終を報告する」という言い回しがあります。

この言い回しには、誰かの行動などを、始めから終わりまで、すべて上司などに報告するという意味があります。

また、「喧嘩の始終を話す」という場合は、誰かの喧嘩を見た人が、喧嘩の様子を始めから終わるまですべて話すという意味になります。

次に「始終」には「絶えず」という意味があります。

「試験のことを始終、心配している」という場合は、試験のことを絶えず心配しているという意味になります。

「終始」とは?

「終始」とは?

「終始」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「終始」「しゅうし」と読みます。

「終始」「始めから終わりまでずっと」という意味があります。

「終始、怒っていた」という場合は、ある場面の始めから終わりまでずっと、怒っていたという意味があります。

また、「会議中、終始、ご機嫌だった」という場合は、会議の始まりから終わりまで、ずっと機嫌がよかったという意味があります。

次に「終始」には「始めから終わりまで、ずっと変わらずに続く」という意味があります。

「話し合いの間、言い訳に終始する」という場合は、話し合いが始まってから終わるまでの間、言い訳ばかりしている様子を意味します。

また、「休み時間にくだらない話を終始する」というときは、学校や仕事の休み時間に、始めから終わりまでくだらない話をするという意味があります。

「始終」と「終始」の違い

「始終」と「終始」の違い

「始終」「終始」の違いを、分かりやすく解説します。

「始終」には「あることの、始めから終わるまでのすべて」「絶えず」という意味があります。

一方「終始」「始めから終わりまでずっと」「始めから終わりまで、ずっと変わらずに続く」という意味があります。

このように「始終」「終始」には、どちらにも、「始めから終わりまでずっと」という意味が含まれています。

ただし、「終始」には「変わらず続く」という意味が含まれています。

そのため、始めから終わりまでまるで変らないと感じられる場面を見たときは、「終始」を使うことになります。

例えば、会議中に、ずっと眠っていた人を見たとき、「彼は会議中に、始終寝ていた」ではなく、「彼は会議中に終始寝ていた」が正解となります。

このように、「始終」「終始」は、「始めから終わりまで」という同じ意味がありますが、「変わらず続く」場面があるときは、「終始」を使うようにしましょう。

まとめ

まとめ

「始終」「終始」の違いについて見てきました。

2つの言葉を使いわけらえるようにしましょう。