この記事では、「鼓舞」と「激励」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鼓舞」とは?
はなはだしい程度で励まし、気持ちを盛んにすることです。
勢いづけるといった意味合いになります。
「鼓」は、ふるいたたせる、はげます、「舞」は、ふるいたたせる、はげますという意味の漢字です。
「鼓舞」は、ふるいたたせる、はげますという意味を持つ漢字を2つ重ねていることになります。
励ますとは、元気づける、力づけることです。
競技で選手が負けてしまったときのことで説明をします。
陸上の短距離走選手が競技に出場しました。
この選手は、これまで練習を頑張ってきており、絶対に1位を取ると意気込んでいました。
しかし、結果は2位です。
選手は非常に落胆しました。
その姿を見たコーチが「次は絶対大丈夫」と声をかけます。
声をかけたのは、励まして、落ち込んでいる選手の気持ちを奮い立たせるためです。
これを「選手を鼓舞する」といいます。
「鼓舞」の使い方
励まして、気持ちを盛んにすることを指して使用する言葉です。
現在、あまり力が出ていないときに使用されることが多いです。
「激励」とは?
励まして、気持ちを盛んにすることです。
「激」は、はげます、ふるいたたせる、「励」は、はげますという意味を持つ漢字です。
このことから、「激励」は励まして奮い立たせるという意味であることがわかります。
励ますといっても、元気がない状態から元気な状態にするために励ます場合や、今出ている力をもっと高めるためや、それを維持するために励ます場合などがあります。
この言葉は、現在出ている力を保つためや、より増すために励ますことを指しています。
CDデビューをする前から注目されているアイドルがいたとします。
CDデビューする前から、十分に活躍をしています。
CDデビューしてからも、もっと頑張って欲しい、もっと活躍して欲しいと思い、「飛躍して欲しい」と声をかけました。
これを「グループを激励する」と表現することができます。
「激励」の使い方
励まして、気持ちを奮い立たせることに使用をします。
さらに気持ちを高める場合に使うことが多いです。
「鼓舞」と「激励」の違い
励まして、気持ちを奮い立たせるという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。
「鼓舞」は落ち込んでいる人や元気がない人を励ますときに使うことが多いです。
「大いに」という意味も含まれています。
「激励」は今出ている力を維持したり、さらに高めるために励ますことに使う場合が多いです。
「鼓舞」の例文
・『社員を鼓舞する』
・『仲間を鼓舞する』
・『監督が鼓舞してくれた』
・『鼓舞する声をかける』
「激励」の例文
・『ベンチに戻ってきた選手を激励する』
・『激励のメッセージを伝える』
・『息子を激励する』
・『激励が届いた』
まとめ
励まして気持ちを盛んにするという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。