この記事では、低価格で金の輝きを再現することを目指した「金メッキ」と「金張り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金メッキ」とは?
真鍮などの金属を電気処理によってプラスチックなどに薄く塗っていくような加工法のことで、宝飾品であれば純金によるメッキというケースも見られます。
プラモデルなどの金メッキは基本的には真鍮などのメッキで金色に見せています。
金属であればメッキをかけることが可能なので銀メッキ、銅メッキなどもあります。
金属ならではの輝きや反射、表面の摩擦に対する強度の強さもメッキの特徴で、塗装でメッキ並みの輝きを出すのはかなりの難易度となっています。
ただし汗などによる耐性はあまり強くなく、身につけるタイプのアクセサリーの金メッキは剥がれやすくなっています。
GPが金メッキの刻印となっており、K18GPであれば18金によるメッキが施されているという意味になります。
こちらは宝飾品に施されるものです。
宝飾品においては金製品と金メッキによる偽物というケースも有り、磁石の反応や重量、色合いなどで判断されます。
「金張り」とは?
メッキよりも厚めの金の膜をチタンや真鍮などで作った宝飾品などに貼り付けて金の美しさを手軽に表現する方法で、純金製品と比べると低価格であることがメリットで、メッキよりも科学的変化などで剥がれにくく強度が高いことが特徴となっています。
金の重量が真鍮などの素材を含む総重量の1/20以上である場合にゴールドフィルドと呼びます。
高価でもあり、圧着による製法になることからプラモデルや玩具などでこの方式を使うケースはありません。
金メッキと同じく宝飾品においては刻印を行うルールがあり、18金を使った金張りは18KGFと刻印されます。
なお、素材となる金属によっては金属アレルギーが発生しえるので注意が必要です。
「金メッキ」と「金張り」の違い
「金メッキ」と「金張り」の違いを、分かりやすく解説します。
金メッキは金に限らず金色の金属である真鍮などを電気処理によって素材に貼り付けていく工法で、プラスチック製品にもメッキをかけることが可能で、安価であることもメリットです。
ただし宝飾品には純金によるメッキがかけられます。
金張りは圧着による製法でメッキよりも遥かに厚い金の膜を素材に貼り付ける工法で、メッキよりも高価になりますが耐久性や強度の面で上回っており、身につけるアクセサリーにはより優れたものと言えます。
ただし圧着による工法であることから宝飾品以外ではほぼ使用されません。
金メッキ、金張りともに刻印を施すのが宝飾品におけるルールとなっており、K18GPであれば18金によるメッキが施されており18金を使った金張りは18KGFと刻印されます。
まとめ
「金メッキ」と「金張り」は宝飾の世界においては明らかに金張りのほうが上の存在になっています。
ただしどちらも純金製品よりは手軽な製品という立ち位置なことは確かです。