この記事では、「無脂乳固形分」と「乳固形分」の違いを分かりやすく説明していきます。
色々な乳製品を、詳しく見ていきましょう。
「無脂乳固形分」とは?
無脂乳固形分とは、牛乳から水分と乳脂肪分を抜いたもの。
牛乳の80%はおもに水から出来ています。
そして3%くらいは乳脂肪が含まれています。
しぼりたてのミルクから、これらの成分を取り除いたものが無脂乳固形分と呼ばれています。
ちなみに無脂乳固形分には、栄養がいっぱい含まれています。
たんぱく質やカルシウム、ビタミン、乳糖などがバランスよく配合されています。
いわゆるミルク本来のコクや甘みを感じやすい、濃厚な成分となっています。
そのため深い味わいのバニラアイスにも無脂乳固形分は用いられています。
「乳固形分」とは?
乳固形分は牛乳から、水分を引き算したもの。
水気を取り除いているため、やや固い質感の成分となっています。
また乳固形分は甘みを感じやすいため、小さなお子さま用の乳飲料にもふくまれています。
乳固形分とよく似たものに、乳脂肪分があります。
あっさりした乳固形分にくらべて、乳脂肪分はバターに似た濃いコクがあります。
またアイスクリームとして販売されている商品は、乳固形分が15%以上、乳脂肪分が8%以上と定められています。
乳飲料や冷たいスイーツなど、身近な食品に含まれているのが乳固形分です。
「無脂乳固形分」と「乳固形分」の違い
どちらも似ているため、区別しにくいです。
「無脂乳固形分」と「乳固形分」の違いを、分かりやすく解説します。
・さらに絞ったものが、無脂乳固形分
「無脂乳固形分」と「乳固形分」はどちらも、ミルクに含まれる成分です。
牛乳は水分と無脂乳固形分、乳固形分の3つの成分から成り立っています。
ただドリンクやアイスなどのスイーツに加工するとき、その味わいを少しずつ調整しています。
何も手を加えていない牛乳から、みずみずしい水分をはじいたのが乳固形分。
甘みが強いので、コーヒー味やフルーツ味などの乳飲料に加えられています。
そして牛乳から、水分と乳固形分を取り除いたものが無脂乳固形分です。
余計な成分をそいだので、シンプルで力強い味わいが感じられます。
そのため高級アイスにも無脂乳固形分は用いられています。
ちなみにスーパーで売られている牛乳には、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳など色々な種類があります。
いずれの種類の牛乳にも、無脂乳固形分は含まれています。
乳固形分は強い甘みのある成分となっていて、無脂乳固形分はさらりとした味わいが魅力的な成分となっています。
まとめ
「無脂乳固形分」と「乳固形分」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも牛乳に含まれる成分です。
生乳から水分を取り除いたものが乳固形分です。
また生乳から水分と乳固形分を無くしたものが、無脂乳固形分と呼ばれています。
色々な言葉を知って、おいしく乳製品をあじわっていきましょう。