この記事では、「反収」と「単収」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反収」とは?
「反収」とは農作物が1反の広さあたりでどれくらいの量を収穫できたかです。
何反の農地でどれだけの農作物が採れたかから計算され、収穫できた作物の総量を反数で割ることで算出することができます。
現代における面積の単位としては一般的とは言えない立場にある反ですが、農業における面積計算には今でも使われることが多いです。
1年に収穫できる農作物の送料が同じでも、狭い面積でそれが収穫できる土地のほうが、手間もかからずコストも抑えられる、生産性の高い良い土地と言えます。
そういったその農家が持っている土地の生産性の良し悪しを判断し、改善する努力をしているならそれが上手く行っているかの指標として、現在でも一般的に使われている目安が「反収」です。
「単収」とは?
「単収」とは農作物が広さの単位あたりでどれくらいの量を収穫できたかです。
収穫された作物の総量を単位で割って算出されますが、この単位は常に変わる可能性があります。
主に広さの違う複数の農地で土地の生産性を調べる際に、単位を合わせることで他と比較しやすいようにするために使われるものが「単収」です。
1反で計算されることもあれば、ヘクタール単位で計算されることもありますし、家庭菜園のような小規模な農園での栽培量を比較するなら、平方メートルで計算されることもあるでしょう。
「単収」で表記する場合、単位が書いていないとどれくらいの面積あたりの生産量7日がわからないので、予めそれぞれをどのような単位で計算した数値なのかも、必ず併記しておく必要があります。
「反収」と「単収」の違い
「反収」と「単収」の違いを、分かりやすく解説します。
1反の広さでどれだけの作物が収穫できたかの数値が「反収」で、特定の単位あたりでどれだけの作物が収穫できたかの数値が「単収」です。
「反収」の場合単位は必ず1反なので、広さの単位を併記する必要はありません。
しかし「単収」の場合は併記しないとどれくらいの単位あたりの収穫量かがわからないので、必ず単位を併記する必要があります。
「反収」も「単収」も農地の生産性の違いを比較するために使われますが、1反という面積の単位は日本独自のものなので、「反収」は使われるにしても国内における農地の比較に使われますが、「単収」は日本国内に限らず、国を超えて生産性を比較したい場合にも使われる単位です。
まとめ
どちらも単位あたりの収穫量を指しますが、「反収」は1反が単位として扱われている「単収」と言えます。
「反収」は広さの単位も一緒になった言葉の代わりに日本でしか通用しない単位ですが、「単収」は単位を併記する必要はあるものの、世界中で使うことができる概念です。
どちらも未だに使い続けられている言葉なので、どちらを使われているか、基準となる単位が併記されているかで、どの広さあたりの量なのかを判断しましょう。