「退学」には「自主退学」と「強制退学」のふたつがあります。
この二つの退学、どのように違うのでしょうか。
今回は、「自主退学」と「強制退学」の違いについて解説します。
「自主退学」とは?
「自主退学」とは、「自らの判断により学校を辞めること」を意味する言葉です。
卒業前に学校を辞めることを「退学」といいます。
退学の中でも第三者の指示や権限ではなく生徒や学生本人の意志により退学を選択することを指す言葉が「自主退学」です。
「自主退学では自ら学校を辞める選択をしているので実行する場合は本人が退学届を学校側に提出し認められる必要があります。
退学届を提出しない限り自主退学になることはありません。
「自主退学」は学校があわなかったり学業をやめ仕事に就いたりなど本人の事情によって行われることが多いですが、学校側から生徒側に「自主退学」するよう勧められることも少なくありません。
病気や不投稿などで出席日数が足りず卒業できる見込みが無いときや不祥事を起こすなど生徒としてふさわしくない行動が見られた場合、学校側が強健を発動することなく穏便にことを済ませるために「自主退学」が勧められます。
あくまでも勧告なので従う義務はありませんが勧めに従わないでいると強制力を伴う措置が取られる可能性が高く経歴に傷がついてしまうことを考えると「自主退学」の勧告は一種の温情です。
「自主退学」の使い方
・『芸能活動に専念するため高校を自主退学することにした』
・『身の振り方も考えず軽々しく自主退学するべきではない』
・『同級生の一人が夏休み中に誰にも告げることなく自主退学していたと知った』
・『本来なら厳しい処分が下されるところ、学校側の音声により自主退学が認められた』
「強制退学」とは?
「強制退学」とは、「学校側から退学処分を言い渡され強制的に学籍を抹消されること」を意味する言葉です。
「強制退学」は「学校側による退学」を指しています。
本人の意志にかかわらず学校側の判断によって強制的に生徒や学生ではなくなってしまう処分が「強制退学」であり、一般的には不祥事に対する懲戒処分として実行されるほか学費を機嫌までに納めなかった生徒や学生に対しても処分が下されます。
正式名称は各学校によって異なり「放校」「除籍」「除名」などと呼ばれることもありますが手続き内容に関して違いはありません。
「強制退学」の使い方
・『テストのカンニングがバレてしまい大学を強制退学になった』
・『学費が工面できずに納付期限を迎えてしまえば強制退学になってしまう』
・『強制退学はあまりに重すぎる処分だと抗議活動が行われた』
・『二輪免許取得は認められているが無断でバイクに乗ると強制退学になる』
「自主退学」と「強制退学」の違い
「自主退学」と「強制退学」の違いは「退学を決める主体」です。
「自主退学」出た医学を決断する主体となるのは生徒や学生本人です。
学校をやめると判断するのは本人であり、その他の第三者が判断した場合は「自主退学」ではありません。
「強制退学」出た医学を決めるのは学校側です。
生徒や学生としてふさわしくないと学校側が判断したものに対して強制的に下される処分であり、本人の意思とは無関係に学籍の剥奪が行われます。
自分で決めるのが「自主退学」、学校が決めるのが「強制退学」という違いで区別されます。
まとめ
ほとんどの人は経験しない「退学」ですが「自主退学」と「強制退学」では扱いがまったく違います。
同じ退学だからといって一緒だと安易に判断せずそれぞれの事情に至る敬意を考慮しましょう。