「謀反」と「クーデター」の違いとは?分かりやすく解釈

「謀反」と「クーデター」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「謀反」「クーデター」の違いを分かりやすく説明していきます。

「謀反」とは?

「謀反」とは?

「謀反」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「謀反」「むほん」と読みます。

「謀反」「時の為政者に反逆すること。

国家や朝廷、君主に背き、兵を上げること」
という意味があります。

「為政者(いせいしゃ)」「政権を握る人」のことを言います。

現在の日本なら、政権のトップである総理大臣を指す言葉と言えるかもしれません。

このような、時の為政者に対して、反逆行為をする場合、「謀反」と呼びます。

特に、江戸時代までは、朝廷に背き、兵をあげる人の対して「謀反人(むほんにん)」と呼び、裏切者扱いをしていました。

また、戦国時代には、「下剋上(げこくじょう)」という言葉があり、自分の上位にいる武将を倒し、その場を手に入れるという行為が当たり前に行われていました。

このような場面でも、「Aが謀反を起こして、戦国武将のBを殺害した」などと、「謀反」という言葉を使うことができます。

「クーデター」とは?

「クーデター」とは?

「クーデター」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「クーデター」「coup d’Etat」とフランス語表記します。

「クーデター」「既存の支配勢力の一部が、非合法的な武力行為により、政権を奪うこと」という意味があります。

例えば、Aという王様が支配する政権がある時、部下の一人がAを殺して、王様の地位に就き、政権を我が物にするような場合、「Aの配下のものが、クーデターを起こした」などと言います。

支配階級内部での権力移動を意味する言葉のため、「フランス革命」のように、王様をトップとする制度から市民をトップとする制度になるような「革命」とは違いがあります。

ある国の軍部が独走して、武力を駆使して国の実験を奪う場合は、「軍部がクーデターを起こした」という文章にできます。

「謀反」と「クーデター」の違い

「謀反」と「クーデター」の違い

「謀反」「クーデター」の違いを、分かりやすく解説します。

「謀反」「時の為政者に反逆すること。

国家や朝廷、君主に背き、兵を上げること」
という意味があります。

一方「クーデター」「既存の支配勢力の一部が、非合法的な武力行為により、政権を奪うこと」という意味があります。

どちらも言葉も、支配勢力の一部の勢力が、武力を背景に反旗を翻すことを意味します。

基本的に同じ意味があると考えることができますが、「謀反」という言葉は、中世の日本において使われる言葉で、現在はあまり使用されていない言葉になります。

例えば、明智光秀による織田信長の殺害行為は、「謀反」と呼ばれていますが、現在、似たような行為が行われたら「クーデター」または「クーデター未遂」と呼ばれる可能性があります。

まとめ

まとめ

「謀反」「クーデター」の違いについて見てきました。

2つの言葉は基本的に同じ意味がありました。

2つの言葉の意味を知り、使い分けられるようにしましょう。