この記事では、「冒険」と「挑戦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「冒険」とは?
生命や体に損傷を受ける可能性や、悪い結果になるかもしれない可能性があると知りながら、あえてそれを行うこと。
成功するかもしれないし、しないかもしれないことを、あえてやってみることです。
物語のことで説明をします。
ある国の女王が魔王にさらわれてしまいました。
女王を助けるために勇者が旅にでます。
旅の途中では、魔物に襲われたり、川・沼・山など危険な場所を通ったりします。
自分の命が失われる可能性があるのです。
それを知っていながら、女王を助けるために旅をしています。
この旅は「冒険」ともいえます。
危険だと知りながら、あえて行っているからです。
この言葉は非日常だけを指しているのではありません。
目の前に何だか見たことがない食べものがあります。
名前を聞いたことがない食材を使用しており、一度もこのような物を食べたもとがありません。
もしかしたらおいしいかもしれないけれど、まずい可能性もあります。
どうだかわからないけれど、食べてみました。
このような日常にあることも意味します。
「冒険」の使い方
生命や体に損害を受ける可能性があったり、成功するかもしれないし、失敗するかもしれない可能性があったりするけれど、あえて行うことという意味で使用をします。
絶対に安全だ、絶対成功するとわかっている物事をやることには使用しません。
「挑戦」とは?
「挑戦」には2つの意味があります。
ひとつは、試合や戦いをしかけることです。
WBAミドル級のチャンピオンに試合をしかけたとします。
チャンピオンでない側からすると「挑戦」です。
もう一つの意味は、成し遂げることが難しいこと、新しいことなどに、まっこうから取り組むことです。
わんこそばを時間無制限で599杯食べた人がいて、これが世界記録になっていて、この記録をやぶろうとした人がいたとします。
新しい記録を作ろうとまっこうから取り組んだのです。
これを「記録に挑戦する」といいます。
「挑戦」の使い方
難しいことや新しいことに正面から取り組むことを指して使用します。
「冒険」と「挑戦」の違い
「冒険」はあえてやってみることです。
危険かもしれないこと、成功するかもしれないし失敗するかもしれないことをやってみることを意味します。
「挑戦」はまっこうから取り組むことです。
危険ではないことに取り組む意味も含まれます。
「冒険」の例文
・『世界を冒険する』
・『冒険の旅がはじまる』
・『アラスカへの冒険』
・『冒険談を聞かせる』
「挑戦」の例文
・『ギネス記録に挑戦する』
・『恐いけれど挑戦してみる』
・『挑戦する気持ちを忘れない』
・『いろんな料理に挑戦する』
まとめ
一方は危険なこと、成否がわからないことをあえてやること、もう一方は困難や新しいことにまっこうから取り組むことで、意味合いが異なります。