「補完」と「補間」の違いとは?分かりやすく解釈

「補完」と「補間」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「補完」「補間」の違いを分かりやすく説明していきます。

「補完」とは?

「補完」とは?

「補完」は、一つのものがあると仮定し、その物に欠けている部分が多数あり、欠けている部分を継ぎ足すことで完全版にするのが「補完」です。

簡単に考えますと、コミックがあり、全巻25巻あるとした場合、飛び飛びで購入していて、14巻と20巻がまだそろってない場合、その巻数をそろえることが「補完」です。

「補間」とは?

「補間」とは?

「補間」は、足りない部分を補うことなんですが、「補間」の場合は法則や計算で補います。

たとえば、予算があと5000円程足りないという場合、その予算を補うために法則や計算を持ち出して、余所から予算を持ってきて5000円を補えばそれは「補間」です。

「補完」と「補間」の違い

「補完」と「補間」の違い

両者の違いは、「補完」は足りないものを補うことで補い方が計算を必要とした理法則を必要としない点です。

逆に「補間」は計算や法則が重要でただ単に継ぎ足せばよいというものではない点が違う点になります。

よって自由度も異なり、自由度が高いのが「補完」で自由度が無いのが「補間」と考えてもよいでしょう。

「補完」の例文

「補完」の例文

・『コミックの足りない巻数を補完する』
この例は、コミックの足りない巻数を補うことでコミックを全巻揃えるというものです。

「補完」は計算が必要ではないうえ、法則もないのでいわば、揃えたいと思ったかどうかが重要になります。

「補間」の例文

「補間」の例文

・『とても自動車工場の赤字を補完できそうにない』
この例は、自動車工場の赤字額をよその事業から資金を持ってきて穴埋めするという例です。

この方法は法則があり、かつ計算によって導き出されるのですが、不可能なケースもあります。

つまり、赤字額が多い事業の穴埋めを「補間」と述べた場合、法則で赤字を埋めていくのですが、赤字額のほうが多い場合、法則に当てはめてもだんだんと返済が難しいという事実のほか、そもそもその事業を継続する必要性があるかという問題が生じるのでこの例はまさに、赤字額を埋めてでも事業継続する意味があるかということも問われているのです。

まとめ

まとめ

「補完」については、コミックスをすべてそろえるものだと理解するとわかりやすく、コミックをすべてそろえるのに法則はありません。

ただ単にそのコミックをそろえたいという意思があればよいだけです。

「補間」はそんなに単純な考えではなく、計算と法則が付いてくるので厄介で、法則と計算がうまく成り立たないとすべてをそろえることや穴埋めするということは果たされません。

例を挙げれば、赤字状態で営業している「パン工場の赤字を補間」とした場合、赤字額が大きすぎてだれもお金を貸してくれなくなった場合、これはもはやパン工場の経営自体を取りやめるという選択を取らざるを得ず、事業継続は不可能となります。

よって赤字の穴埋めは不可能となり、「補間」は成立しません。

逆に、パン工場が黒字営業でもう一つだけ工場を建てたいからお金を集めるという場合においては、「補間」は成立し「パン工場の建設費用を補間」が成立します。