「ゲラ」と「原稿」の違いとは?分かりやすく解釈

「ゲラ」と「原稿」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「ゲラ」「原稿」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ゲラ」とは?

「ゲラ」とは?

「ゲラ」とは、週刊誌や雑誌の「試し刷り」のことです。

実際にそれらになる前に、テストとして刷ったもので、そこで漢字の間違いなどがあった場合には、元の「原稿」に修正を加えることになります。

「下刷り」とも表現され、英語の“galley”(ギャレー)が語源となっています。

その“galley”とは、昔の奴隷船のことで、印刷されたものを受ける箱がそれに似ていたからだと言われています。

「原稿」とは?

「原稿」とは?

「原稿」は、印刷前の「原版」と表現できるもので、それを元に何枚も同じものが印刷されます。

これなくして印刷後の「ゲラ」や、雑誌などができることはなく、週刊の漫画誌では、色々な作者による「原稿」がまとまって印刷されることで、1冊の本となります。

尚、印刷をするとは限らず、ネットに掲載する文章の元となるものも、この「原稿」と呼ばれます。

そのネットの場合には、間違いに気付いた時点ですぐに修正することができますが、印刷物は、一度発行してしまうと修正が効かないことから、必ず「ゲラ」を印刷して、確認する作業が行われます。

「ゲラ」と「原稿」の違い

「ゲラ」と「原稿」の違い

「ゲラ」「原稿」の違いを、分かりやすく解説します。

「ゲラ」は、「テスト印刷」と言い換えると分かりやすいでしょう。

これにより、本番の雑誌などにする印刷の前に、誤字などを発見することが目的になります。

ただし、それによってチェックしたとしても、完全に間違いがなくなるという訳でもありません。

その為、本番となる雑誌に誤字があるといったこともまま見られます。

「原稿」は、印刷やネットへのアップなどの元となるもので、例えこれに間違いがあったとしても、「ゲラ」によって発見できるという関係になります(印刷の場合のみです)。

まとめ

まとめ

「ゲラ」「原稿」は、このように異なります。

「ゲラ」は、業界用語ですが、近年では一般でも意味が分かる人が増えています。

その理由の1つとして、同人誌や自費出版といったものがよく印刷されるようになったからだと考えられています。