この記事では、「砂金」と「金箔」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「砂金」とは?
「砂金」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「砂金」は「さきん」と読みます。
「砂金」は、砂状に細粒化した自然金のことを指します。
地球には金鉱脈がありますが、川による浸食作用によって崩れて、金が川に流されたものを指します。
川にゆすり板などを持っていき、水ごとすくうことで、「砂金」を見つけることができます。
このように、掘削などの大規模工事が必要ないため、個人で「砂金」の採集を行う人も珍しくありません。
また、「砂金」が出る場所の上流には、金鉱脈があると考えることもできるため、まず「砂金」の採集があり、それがきっかけで金鉱脈見つかったという説もあります。
現在でも「砂金」を採集できる川はいくつもあり、簡単な道具を用いれば採集することができます。
ただし、なかなか大きな「砂金」の粒をみつけることはできず、一般的なバイトよりも時給が低くなってしまうケースが少なくありません。
「金箔」とは?
「金箔」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「金箔」は「きんぱく」と読みます。
「金箔」は、金を微量の銀、銅と一緒に、金槌で叩いて薄くのばし、箔状態にしたものを指します。
「金箔」はすでに紀元前から作られていたとされ、古代エジプトのツタンカーメンの棺などに貼られています。
金が叩くと延びるという特性を生かし、わずかな純金さえあれば、広い面積を金色に覆うことができるため、装飾のために使用されています。
仏像や仏壇、建築物、家具などに使用され、「金屏風」などは「金箔」を用いた印象が強いインテリアではないでしょうか。
また、京都の「金閣寺」は、建物に金箔を使用したものの代表例と言えます。
また、和食の椀物の中に、「金箔」を入れることで、見た目の豪華さを増すことができます。
日本の「金箔」は、石川県金沢市が99パーセントを作っている、独占的産地となっています。
加賀藩の時代から作り続けられていること、「金箔」を使う輪島塗の生産地であることなどが理由になっています。
「砂金」と「金箔」の違い
「砂金」と「金箔」の違いを、分かりやすく解説します。
「砂金」は、金鉱脈が、川に流れだして、砂粒状になったものを指します。
一方で、「金箔」は、純金を金槌で、箔になるまで引き延ばしたものを指します。
このように「砂金」も「金箔」も、金ではありますが、見た目も、手に入れる方法も、まるで違うものを指します。
砂のような粒の金を「砂金」、箔のように薄い金を「金箔」と呼ぶことを知っておくといいでしょう。
まとめ
「砂金」と「金箔」の違いについて見てきました。
「砂金」は川でとれるもので、「金箔」は、金槌で叩いて作るものになります。
どちらも金ですが、大きな違いがあることを知っておきましょう。