この記事では、「天然素材」と「自然素材」の違いを分かりやすく説明していきます。
「天然素材」とは?
人間が化学的な手を加えて作ったのではない、そのもの本来を使った素材のことです。
人間が化学的な手を加えていない、そのもの本来を使った素材には、木、紙、珪藻土、コルク、石などがあります。
人工的に作ったものには、ポリエステル、アクリル、グラスファイバーなどがあります。
これらは、この言葉が意味するものではありません。
そのもの本来を使った素材を利用することにはメリットがあります。
住宅の場合だと、無垢材のフローリング、漆喰や珪藻土などの壁などを使用したものを「天然素材」を使用した住宅といいます。
木材には調湿する働きがあり、室内を適度な湿度に保つように働き、夏はジメジメし過ぎず、冬は乾燥し過ぎないようにしてくれます。
化学物質を使用していないため、シックハウス症候群の心配が少ないです。
市販のダシにこの言葉が使われていることがあります。
その場合、かつお、こんぶ、シイタケなど、天然のものを使っていることを表しています。
「天然素材」の使い方
人間が化学的な手を加えていない、そのもの本来を使った素材を指して使用する言葉です。
「自然素材」とは?
人間が化学的な手を加えていない素材のことです。
紙、木、石、草などがこれにあたります。
アクリル、ポリエステル、ポリウレタンなどは、人間が化学的な手を加えて作ったもので、この言葉が指すものではありません。
衣服の場合でいうと、綿、麻、絹などを使用したものを「自然素材」を使った衣服といいます。
綿は吸水性に優れた素材で、汗を吸い取ってくれます。
保温性があり、着ていると温かみを感じられます。
麻は通気性や吸湿性に優れた素材です。
夏でもさらっと快適に着ることができます。
絹は光沢のある素材です。
吸湿性や保温性もあり、夏は涼しく、冬は温かく着ることができます。
また、自然のものを使用した衣服は、化学的に作れた繊維を使用した衣服に比べて、静電気が起こりにくい特徴もあります。
「自然素材」の使い方
人間が化学的な手を加えていない素材を指して使用する言葉です。
「天然素材」と「自然素材」の違い
どちらも同じものを指しています。
人間が化学的な手を加えていない素材のことです。
紙、石、木、草などがこれにあてはまります。
「天然素材」の例文
・『天然素材を使用した住宅』
・『天然素材100%でできています』
・『天然素材を使用した衣服が好き』
・『天然素材だけで作った住宅』
「自然素材」の例文
・『自然素材で作られたものを選ぶ』
・『自然素材を多く取り入れる』
・『自然素材を使って染めている』
・『自然素材で生分解性がある』
まとめ
2つの言葉は同じことを指しています。
身の回りには、人間が化学的に作ったものと、そうでないものがあります。
2つの言葉は後者のものを意味しています。