「弄する」と「弄ぶ」の違いとは?分かりやすく解釈

「弄する」と「弄ぶ」の違い言葉・カタカナ語・言語

皆さんは「弄する」「弄ぶ」にどのような意味があるかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「弄する」「弄ぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「弄ぶ」とは?

「弄ぶ」とは?

「弄ぶ」「もてあそぶ」という読み方をします。

意味としては「手に持って遊ぶ」「手でいじって興じる」、あるいは「なぐさみの対象として興じる」「身近に置いたり眺めたりして観賞の対象とする」などのことを指しています。

「弄する」とは?

「弄する」とは?

一方の「弄する」「ろうする」という読み方になる言葉です。

意味は「もてあそぶ」「思うままに操る」という解釈になります。

「弄する」と「弄ぶ」の違い

「弄する」と「弄ぶ」の違い

では、ここで「弄する」「弄ぶ」の違いについて考えてみることにしましょう。

2つの言葉に「弄」という文字が含まれているのですが、「弄ぶ」「真剣に扱う行為をまるで玩具のように扱うこと」を指しています。

よく使われるケースとして「アイツが私を弄んで見放した」といったようなものがあります。

一方の「弄する」「策を弄する」というようなことで使われており、、「必要以上に策を練ること」、あるいは「不純で卑怯な策を練ること」という解釈になります。

この他にも「弄する」には「そうすることが目的であるかのように時間つぶしに何かをする」という意味も持っており、「時間を」という言葉を使わなくてもそのニュアンスを伝えることができる言葉でもあるのです。

「弄ぶ」の例文

「弄ぶ」の例文

では、ここで「弄ぶ」の例文を見ていくことにしましょう。

具体的には以下のようなものが考えられます。

・『私はアイツのことを一生憎み続けてやるの。ここまで弄ばれて最後がゴミのように捨てられたんだら。そのおかげで私の人生は台無しよ。ボロボロになって』
・『アイツってさ。陰では何をしているか不気味な性格をしているぞ。だってあれだけ可愛いペットの猫を弄んでいるんだからな。表向きは大事に飼っているみたいに見えても結構虐めているみたいだなんだ』

「弄する」の例文

「弄する」の例文

続いて「弄する」の例文を見てみることにしましょう。

・『アイツは策を弄した割には、いい結果を得ることができなかったみたいだな。だっていつも自分のことばかり優先させているんだから、相手だってそれを見透かしてたってことさ。それだけ薄っぺらな人間なんだ』
・『あまりにも暇だったので、バイト仲間とおしゃべりに弄したんだよ。でも、そんな姿をオーナーに監視されていたのか、バレてしまったんだ。でも、いきなりクビなんてひどくない?いや、俺も反省する点はたくさんあるけどな』

まとめ

まとめ

ここまで「弄する」「弄ぶ」の違いを説明してきました。

「弄する」「弄ぶ」ともに同じ「弄」が使われていますが、例文を見てみるとその使い方がかなり違っていることがお分かりになったかと思います。

このような言葉は、その意味を正しく理解しておかないと全く変な使い方になってしまうので、注意が必要でしょう。