この記事では、「追従」と「追随」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象がある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「追従」とは?
「追従」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「追従」は、「ついじゅう」と読みます。
「追従」は、「後に付き従うこと。
また、人の意見に従うこと」という意味があります。
例えば、自分の意見を持たずに、大きな力を持つ人に従うだけというタイプの人がいるかもしれません。
このような人は、「権力に追従するタイプの人」などと表現することができます。
また、出世第一主義の人で、自分の上司に対しては、お世辞も言うし、付き従うという覚悟を決めている人がいる場合は、「お世辞も追従もして、上司の起機嫌を取る」などという文章を作ることができます。
さらに、テレビ制作などの、エンターテインメントの世界で生きる人は、世間一般の支持がないと仕事になりません。
そのため、「エンターテインメントの世界で生きるためには、時代に追従しなければならない」などという文章で表現することができます。
「追随」とは?
「追随」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「追随」は「ついずい」と読みます。
「追随」は、「後に付き従うこと。
後からついて行くこと」という意味があります。
例えば、ある大国の政策がとてもうまくいっていると感じた時、他の国が、大国の政策をまねして、追いつこうとする場合は、「大国に追随した政策を取る」などという文章にできます。
また「追随」には、「人の業績などをまねして、それに追いつこうとすること」という意味があります。
例えば、メジャーリーグで大活躍する選手がいて、バッティングもピッチングも完璧な選手がいる場合、その選手をまねして追いつこうとすることすら、難しいと感じられるのではないでしょうか。
この場合は、「天才的なメジャーリーガーが、他の追随を許さないほどの活躍を見せる」などという文章にできます。
「追従」と「追随」の違い
「追従」と「追随」の違いを、分かりやすく解説します。
「追従」は、「後に付き従うこと。
また、人の意見に従うこと」という意味があります。
一方で「追随」は、「後に付き従うこと。
後からついて行くこと」という意味があります。
どちらも、「後に付き従うこと」という意味があるという共通点があります。
ただし、「追従」は、主人や上司など、目上の人に従うことを意味する言葉なのに対して、「追随」は、優れた人に追いつこうとすること、真似しようとすることなどを意味する言葉という違いがあります。
目上の人に媚びるような場面では「追従」を使い、一流の人のまねをして追いつこうするような場面では「追随」を使ってみましょう。
まとめ
「追従」と「追随」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。