この記事では、「提示」と「提出」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「提示」とは?
「提示」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「提示」は、「ていじ」と読みます。
「提示」は、「差し出して見せること」という意味があります。
書類などを差し出して、誰かに見せるような場合は、「提示」という言葉を使ってみましょう。
例えば、セキュリティが厳重な建物の中に入る場合は、警備員に社員証や、入管許可証などの必要書類を差し出す必要があるかもしれません。
この場合は、「必要書類を提示して、入館する」などという文章にできます。
また、ビジネスシーンでは、取引先と仕事の契約を結ぶことがあります。
どのような契約を結ぶのか、書類などを差し出し、契約内容を示す場合は、「取引先との打ち合わせの席で、契約内容を提示する」などという文章を作ることができます。
他にも、移籍先を探している野球選手に、契約を結ぶなら、このくらいの年棒を支払うと、書類などにして見せる場合は、「移籍希望選手に、新しい年棒を提示する」などという文章にできます。
「提出」とは?
「提出」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「提出」は「ていしゅつ」と読みます。
「提出」は、「書類や資料などを、ある場所、特に公の場に差し出すこと」という意味があります。
例えば、大学生が卒業を間近に控えた時期に、研究成果をレポート用紙にまとめて、大学に差し出す必要がある場合があります。
このような場合は、「大学に卒業レポートを提出する」などという文章を作ることができますまた、会社を辞めようと思った時、「辞表」を、直接の上司や、人事課に差し出すかもしれません。
このような場面では、「辞表を提出する」という文章にできます。
また、結婚をした二人が、婚姻届けを、市役所などの役場に指しだす場面があるかもしれません。
この場合は、「役場に婚姻届を提出する」という文章を作ることができます。
「提示」と「提出」の違い
「提示」と「提出」の違いを、分かりやすく解説します。
「提示」は、「差し出して見せること」という意味があります。
一方で、「提出」は、「書類や資料などを、ある場所、特に公の場に差し出すこと」という意味があります。
このように、「提示」は「差し出して見せること」を意味するのに対して、「提出」は、「差し出すこと」を意味するという違いがあります。
そのため、必要書類などを役場などに差し出し、受け取ってもらうような場面では「提出」を使い、必要書類などを、目の前にいる人に差し出して、その場で見てもらうような場面では「提示」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「提示」と「提出」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。