天気が悪いときは、「天候不良」と言いますか、それとも「天候不順」と言いますか。
この記事では、「天候不良」と「天候不順」の違いを分かりやすく説明していきます。
「天候不良」とは?
天候が良くない状況で、雨風が強かったり雪が降ったりなどの状態を指します。
天候とは、数日から二、三か月ぐらいの大気の状態という意味です。
不良とは、質や状態が良くない様子を意味します。
「天候不順」とは?
不順とは、順調ではないことや様子を意味します。
数週間や一か月など、長期的に「天候不良」であったり、人によっては都合が良くない天候が続いていたりすることです。
「天候不良」と「天候不順」の違い
「天候不良」と「天候不順」の違いを、分かりやすく解説します。
「天候不良」と「天候不順」は、両方とも天候が良くない状況である点では同じですが、その期間や使われ方が違います。
「天候不良」は「天候不順」よりも短い期間で、雨や風が強いような日に使われ、晴れの日には使いません。
「天候不順」は長期間で、雨風が強い日だけではなく、晴れが続くようなときなど、毎年の平均的な気温や天候とは違い、調子が狂うときに使うことがあります。
また、手紙の定型文によく用いられています。
「天候不良」の例文
「天候不良」の例文を紹介していきます。
・『今年の運動会は天候不良のため、延期になりました』
「天候不順」にしてしまうと、運動会が何日にも亘って行われているかと勘違いされるでしょう。
・『台風も来ていて天候不良でしたが、彼は無理やりプールに行ってしまいました』
台風が来ているときも「天候不良」と言えます。
しかし、ずっと台風が動かなかったり、何個も台風が連続で来ていたりすると、「天候不順」になるでしょう。
・『天候不良になった場合に備えて、傘を持って行きます』 具体的にいつ「天候不良」になるかは分からないため、天気予報を見て雨が降る可能性が高いときは傘を持ち歩くと良いでしょう。
「天候不順」だと、長期間備えることになるため、どんなに晴れている日でも傘を持ち歩くことになります。
「天候不順」の例文
「天候不順」の例文を紹介していきます。
・『天候不順の折、くれぐれもご自愛ください』
梅雨の季節に入り、雨が続くときに使います。
「天候不良」は使えません。
・『天候不順なため、外で遊びたい子どもたちはイライラしています』
天候が良くないことが数週間と続くため、外で過ごすことが好きな人は段々と腹立たしくなるでしょう。
「天候不良」にすると、一日も我慢できないほどイライラしていることになってしまいます。
・『今年は晴れが多く天候不順だったため、野菜の値段が高くなりました』
降水量が足りず、猛暑の夏になると、外に遊びに行くようなイベントがある人にとっては、良い天気ですが、農家にとっては作物が育ちにくくなり、「天候不順」となります。
まとめ
「天候不良」と「天候不順」は天候が良くない状態という意味では同じですが、期間や使われ方が違います。
「天候不良」は短期間で悪天候、「天候不順」は長期間で晴れや気温のことを言う場合もあります。
「天候不良」も「天候不順」も、予測しにくく、どうしても振り回されることが多いですが、いつも自分にとって都合の良い天気とは限らないことを意識し、いざというときに慌てないように準備しておきましょう。