「偉業」と「快挙」は類似した意味を持つ似た言葉です。
「偉業」という表現は「人類の進歩に貢献する偉業です」といった文章で使い、「快挙」という表現も「前例の少ない快挙を達成しました」といった文章で使われますが、「偉業」と「快挙」の意味の違いはどこにあるのでしょうか?
「偉業」と「快挙」各々の解釈
「偉業」と「快挙」のそれぞれの意味や使い方の解釈をします。
「偉業」の意味や使い方
「偉業(いぎょう)」という表現は、「長く記録(歴史)に残るような偉大な業績、素晴らしい結果」を意味しています。
「偉業」というのは、「広く社会(世界)・国民(人類)に貢献するような優れた仕事、素晴らしい働きの結果」を意味している表現なのです。
「偉業」の使い方は、「記録・歴史に残るような偉大な業績・優れた仕事」を指し示して使うという使い方になります。
「快挙」の意味や使い方
「快挙(かいきょ)」という表現は、「胸がすくような素晴らしい行為」や「気分がスカっとする痛快な行動」を意味しています。
「快挙」というのは、「周囲の期待に応えたり問題を解決したりするような胸がすく痛快な行為」を意味する表現なのです。
「快挙」の使い方は、「周囲の期待に応えて胸がすく立派な行動」を指し示して使うという使い方になります。
「偉業」と「快挙」の違い
「偉業」という表現は、「記録・歴史に残るような偉大な業績や結果」を意味していますが、「快挙」という表現は、「記録・歴史などと直接の関係はなく、他者の期待に応えるような痛快で立派な行為」を意味しているという違いがあります。
「偉業」には「ある分野で積み重ねてきた実績が社会(人々)から、偉大なものとして高く評価されて記録(歴史)に残る」という意味のニュアンスがあります。
しかし、「快挙」にはそういった記録・歴史に残るほどの偉大な業績の意味はなく、「周囲の期待に応えたり仲間をピンチから救ったりするといった痛快・立派な行為全般」を意味しているという違いがあるのです。
「偉業」と「快挙」各々を使った例文と意味を解釈
「偉業」と「快挙」を使ったそれぞれの例文とその意味を解釈していきます。
「偉業」を使った例文と意味を解釈
「オリンピック3連覇で、3つもの金メダルを獲得した偉業は今後も人々に語り継がれていくことでしょう」 この「偉業」を使った例文は、「偉業」という表現を、「3つもの金メダルを獲得した記録に残る偉大な業績、素晴らしい働きは」という意味を持つ文脈で使用しています。
「快挙」を使った例文と意味を解釈
「勇気のある彼は、絶体絶命のピンチから溺れている人たちを救出するという快挙を成し遂げました」
この「快挙」を使った例文は、「快挙」という表現を、「溺れている人たちを救出するという胸のすくような素晴らしい立派な行動を成し遂げた」という意味合いで使っています。
まとめ
「偉業」と「快挙」の意味の違いについて解説してきましたが、「偉業」の表現は「歴史・記録に残るような偉大な業績」に意味の重点があります。
それに対して、「快挙」の表現は「みんなの期待に応えて問題を解決するような胸のすく行為」に意味の重点があります。
「偉業」と「快挙」の意味の違いを正しく理解して、内容や文脈に応じて適切に使い分けるようにしましょう。